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シャッフルワールド!!  作者: 夙多史
第三巻
122/314

五章 神剣の継承者(5)

 やがてキャンプファイヤーは燃え尽き、後片づけを明日に回してお開きとなった。だが俺とセレスは誰もいなくなった後もスカイテラスに残り、街の夜景を眺めている。俺は腹も減ったし食事でも行かないかと誘ったのだが、セレスがここにいたいと言ったのだ。

 夜風が白銀のポニーテールをふさっと靡かせる。汗とは全然違う甘酸っぱい香りが漂い、鼻腔をくすぐる。

 お互い無言が続く中、俺は口火を切ることにした。

「なあ、セレス。この世界に残りたいなら、残ればいいんじゃないか?」

「え?」

 俺の突然の問いかけに、セレスは驚いて目を見開いた。

「だが、零児、それは――」

「騎士としての矜恃や義務、責任があることくらい俺だってわかってる。セレスがそこに誇りを持っていることも知っている。でもな、俺はそんな仮面越しじゃなくてお前の本心に訊ねかけてるんだ。本音で答えてくれ」

「本音……」

 真剣な俺の表情にセレスは言い淀んだ。葛藤している、もしくはこの世界で暮らしていた記憶がフラッシュバックしているのかもしれない。

「さっきも話したが、聖剣十二将となることは幼い頃からの夢だったのだ。それを失いたくない」

 それも間違いなく本音だろう。この世界で暮らした時間はほんの僅かだ。どう考えてもその想いの方が強いに決まっている。

 でも――

「だけど、こんな急な別れは私も望んでなどいない。あと一日だけでいい。一日だけでいいから、私は皆と過ごしていたい!」

 目尻に涙を滲ませ、セレスは押し殺そうとしていた心の底からの想いを声に出した。なんとなく、その『皆』の中には〝魔帝〟であるリーゼも含まれているような気がした。

 ずっとではなく、一日だけ。

 それでも、俺の気持ちを固めるには決定的な言葉だった。

「そういうわけだから、どうにか便宜をはかってくれないか?」

 俺はゆっくりと背後を振り返る。


「クロウディクス」


 そこには、美しいブロンドの長髪と王依を夜風にはためかせる絶対的な存在が無音で佇んでいた。やつの隣に浮遊する星空色の剣が意思を持っているかのように明滅している。

 クロウディクスは感心したように微笑んだ。

「なにやら取り込み中だったので気配を消していたのだが、よく気づいたものだ」

「あんたの気配は消し切れねえよ」

 確かに常人なら気づかないレベルで抑えられていたが、俺を舐めんなよ。音もなく忍び寄ってくるアサシンメイドに比べれば、こいつは真夏の太陽くらい存在感があるんだ。

「へ、陛下!?」

 セレスが腰を抜かしそうな勢いで仰天した。声が裏返っているな。

「い、今の言葉はその……口が滑ったと言いますか、な、なんでもないのです! 申し訳ありません!」

「構わん。私とて、本来ならお前の意思を最大限に尊重するつもりでいた」

 深々と頭を下げるセレスにクロウディクスは寛容に返す。セレスの意思を最大限に尊重するだって?

「だったらあと一日くらい許してやれよ」

「そうしてやりたいのは山々だが、アレインのやつが言うには今夜でなければ間に合わないらしい。こちらの世界で夜が明けるまで待ってしまえば、『実』は成熟してしまう。そうなってしまえばどうなるか、お前は聞いているのだろう?」

 聞いている。さっきセレスの口から直接聞かされた。そしてアレインって誰だ?

「困るのはセレスだけではないのだ。我々も新たなる聖剣の担い手を見つけ出さなければならなくなる。もしも担い手が見つからなければ、ラ・フェルデの存亡にも関わってくるだろう」

「ならもう一度セレスを聖剣十二将にすればいいじゃないか」

「一度『ラハイアン』を真名に刻んだセレスは二度と聖剣に選ばれることはない。ラ・フェルデの歴史がそれを証明している」

「……どうしても連れて帰るのか?」

「どうしても連れて帰る。法界院誘波には話を通した。あとはラ・フェルデへの門を開くだけだ」

 衝突する視線。クロウディクスの王威に押し負けそうになるのを俺は必死に堪えて睨み返す。誘波に話があるってのはセレスのことだったんだな。ちゃんと筋は通してやがる。あともうあの気持ち悪い名称では呼んでないんだな。冗談だったらしい。

「零児やめてくれ! 私はラ・フェルデに帰る! 自分でも決めたことだ。あまり私や陛下を困らせないでくれ。め、迷惑だ」

 セレスが悲痛な叫びで訴える。だが俺は彼女の二つある本音の片方を支持すると決めた。この世界に少しでも残りたいという方の想いをな。

「迷惑、ね。そんなどうすればいいのかわからないって顔で言われる迷惑なら上等だ。俺はお前の願望の代弁者になってやる。騎士としてではなく、セレス個人の想いを代わりにぶつけてやるよ!」

〈魔武具生成〉――日本刀。

 生成した日本刀の切っ先を、俺はクロウディクスに突きつけた。


「俺と決闘しろ、クロウディクス! 俺が勝ったらセレスを連れ帰るのは待ってもらう!」


 言ってしまったからには引き下がれない。これが俺の決意だ。

「零児!? なにを言って――」

 驚愕するセレスの言葉をクロウディクスが手で遮る。

「いくつか確認したいことがあるが、構わんか?」

「ああ」

 クロウディクスの赤紫色の瞳が、俺を試すような眼光を放ってくる。

「お前にとってセレスティナ・ラハイアン・フェンサリルとはなんだ?」

「仲間だ」

 即答した俺にセレスは一瞬ムッとした顔を向けた。上に『大切な』をつけた方がよかったのだろうか?

「出会って日も浅い仲間のために、お前はなぜそこまでする?」

「俺は二度と、目の前で知り合いを失うようなことはしたくない」

 死ぬわけじゃないし、セレスは元の世界に戻るだけだ。悠里の時とは違う。でも、俺にとっては似たようなもんだ。

「お前の行動はセレスを聖剣から失脚させるだけでなく、最悪の場合、一つの世界を危機に陥れるかもしれない。わかっているのか?」

「わかっているさ。そうならない可能性もあるってことだろ?」

 答えると、クロウディクスは驚いたように僅かに目を見開いた。それからフッと軽い笑いを零す。

「面白いやつだ。白峰零児と言ったか。気に入ったぞ。だが、自分勝手だということを自覚するべきだ」

「悪いな。俺たち異界監査官ってのは個人のためだけに行動する生き物なんだよ。俺はセレスがこの世界に残るという都合のいい方を選択する。ラ・フェルデの事情なんて知ったことじゃない」

 一匹狼のやつらも、群れているやつらも、結局は自分がそうしたいからそうしてるんだ。俺だって異界監査官の特徴からはみ出ているわけじゃない。

「あんたの反応からして、なんかあるんだろ? ご都合主義的な方法が」

「確かに思いつく方法は一つある。だが、それでもセレスは連れ帰らなければならない」

 なるほど、余程の茨の道ってことなんだな。やりがいあるじゃねえか。

「最後の確認だ。そんな体で私に勝てると思っているのか?」

「勝てるかどうかなんて考えちゃいない。――勝つんだよ!」

 クロウディクスは押し黙った。黙って俺を見据えている。今の俺はたぶんグレアム並の獰猛な笑みを浮かべてるだろうね。

 セレスは惑乱のあまりオドオドとらしくなく慌てている。クロウディクスは瞑目し、短く息を吐いた。

「この私にここまで啖呵を切った者は久しく見ないな。それだけに惜しい。お前がラ・フェルデ人だったら間違いなく聖剣候補だろうに」

「その称賛はありがたく受け取っておくが、俺はそんな言葉が聞きたいんじゃねえよ」

「わかっている。よかろう。お前を一人の騎士と認め、ラ・フェルデ国王としてその決闘の申し出、謹んで受けようではないか」

「い、いけません陛下!? 陛下が決闘など、私が代わりに――」

 聖剣の布を解いて俺と相対しようとしたセレスの頭に、クロウディクスはポンと優しく手を置いた。

「おいおい、お前が戦うのでは意味がないだろう? もっとも、お前が白峰零児という騎士の『誇り』を打ち砕くつもりなら話は別だが?」

「そ、そんなつもりはありません!」

「ならば下がっていろ。これは私と白峰零児の決闘だ」

 有無を言わさぬ力強い言葉でクロウディクスはセレスを納得させてしまった。セレスはハラハラした様子で火の消えたキャンプファイヤーの櫓まで下がる。

 それを認め、クロウディクスは俺に向き直った。

「悪いが、私もラ・フェルデの命運を背負っている。負けてやるわけにはいかんぞ」

「ああ、わざと負けられたら決闘を申し出た俺が恥をかく」

 くっ、そこに立ってるだけなのになんつう覇気してやがるんだ。人の身では到底勝てる気がしない。俺はなんて無謀な真似をしてしまったんだと今さらながらに後悔しそうだ。

 だけれど、ここで退くわけにはいかない。俺は日本刀を居合の形に構える。

「だが、決闘とは対等なものでなければならない。疲弊し切っているお前とでは私が有利になってしまう。不服かもしれんが、ハンデはつけさせてもらうぞ」

 クロウディクスに寄り添うように浮いていた星空色の剣――神剣ユーヴィレードが姿を消した。

「私は神剣を使わない。そもそもアレは決闘に使用するには些か反則だろう」

 些かってレベルじゃないけどな。手を抜かれるのはいい気分がしないけど、俺は少しほっとしている。

「だったら得物はどうすんだよ?」

「素手でも構わんが、それでは流石に侮辱だろう。セレス、ラハイアンを貸せ」

「え? あ、は、はい!」

 たたたっとセレスがクロウディクスに駆け寄り、聖剣ラハイアンを献上する。これまで決して他人には握らせようとしなかったのに、こいつにならいいんだな。

 でもセレスの聖剣ラハイアンだって厄介な武器だ。俺のなけなしの魔力で生成した日本刀では分が悪い。もう魔力も空っぽだし……。

「案ずるな。聖剣、魔剣、神剣はその銘を真名に刻んだ者にしか本来の力は使えん。私が持ったところでラハイアンはただの剣だ」

 それを聞いてさらに安心してしまった。情けないな、俺。こうなったらそのハンデは遠慮なく受け入れてやる。

「これで対等だな」

「なにを言っている? これは私の力を決闘向きに下げただけに過ぎん。ハンデはここからだ。そうだな……私に一撃でも浴びせられればお前の勝ちというのはどうだ?」

 なんだって? いっそ清々しいくらいの余裕だな。腹も立たないぞ。寧ろ笑えてくる。

「ははは、出血大サービスだな。後悔すんなよ?」

「そうでもない。足りないくらいだぞ。なんなら目隠しと片腕しか使用できない制限をつけてもいい」

「そいつはいくらなんでも舐め過ぎだ」

「なら、文句はないな」

 条件は整った。あとはどちらが先に動くかだ。

 静寂が夜のスカイテラスを支配する。

 クロウディクスは聖剣を構えない。一見すると無防備に見えるけど隙がない。周囲の空間が障壁を成しているかのように、どこを突いても防がれてしまうと感覚でわかる。

 だがやつは待っている。俺が動くのを。

 乗せられるのは癪だが、一撃入れればそれで俺の勝ちなんだ。だったら攻めて攻めて攻めまくってやる!

「行くぞ!」

 俺は両足の裏に力を集中させ、一気に跳躍する。居合に構えた日本刀を抜刀の要領で打ち放つ。

 しかし、クロウディクスは僅かに身を反らしただけでかわした。間合いや日本刀のリーチを正確に把握しているような余裕ある挙動だった。

 俺は振り切った刃の勢いをそのまま利用して回し蹴りを放つ。蹴りだって一撃は一撃だ。でもやはり同じようにかわされる。そこにさらに回転を加えて日本刀を薙ぐ。今度は聖剣で受け止められた。

 避けられなかったんじゃない。こいつはわざと受けたんだ。

「その体でなかなかの動きをする。想いの強さというやつか。だが――」

 クロウディクスは日本刀を弾くと、中指と親指を重ねるように曲げた左手を俺の顔面に突き出してくる。

「神剣を使わないからと言って、私をただの王だと思わないことだ」

 バチン!!

 額を銃弾で貫かれたかのような衝撃に俺は何メートルもぶっ飛んだ。みっともなく転がり、軽く脳震盪を起こしてくらくらする頭のまま身を起こす。

 ――デ、コピン……?

 冗談じゃない。普通、指の力だけで人って飛ぶもんなのか?

 グレアム辺りならやりかねんが、そういえばこの王はそのグレアムすら片手で捻っていた。恐ろし過ぎて震えることすら忘れそうだぜ。

「神剣の継承者には並大抵の肉体ではなれない。天分の才と血の滲む努力、その他数多くの試練を乗り越えてきた私は既に人の領分を超えている。加減は無用だ。殺すつもりで来なければ触れることすら叶わんぞ」

 ゆっくりと俺に歩み寄りながらクロウディクスは語る。敵に自分を倒す助言をするなんていいやつだな。本当に――

「だったらあんたも手加減してんじゃねえよ。どんだけ余裕なんだ」

 ――本当に、あいつからしてみれば俺なんか虫ケラ以下だってことがよくわかる。

 無力さを思い知らされる。

 神にでも逆らっている気分だ。いや、王か。

「俺は人殺しになんてなりたくないが、あんたは刺しても死ななさそうだ。なら――」

 脳震盪も収まったところで俺は再び跳躍する。

「全力で、()りに行かせてもらう!」

 身を低くして疾走し、途中でフェイントをかけて王の首を狙う。

 突き刺す刃は首を傾げられてかわされる。

 そのまま即座に日本刀をスライド。首の皮一枚でも削れば俺の勝ちだ。

 指で刃を摘ままれた。どれだけ力を入れてもビクともしない。

 聖剣の刃が迫る。左肩に吸い込まれるように振るわれるそれを、俺はかわせない。防げない。逃げることすら許されない。

 斬!

 成すすべなく斬り裂かれた肩から鮮血が噴き出す。吐き気がするほどの痛撃が体中を駆け廻り、俺は堪らず膝をついた。

 セレスが悲鳴を上げたようだが聞こえない。

 痛い。強い。勝てない。

 負の念が脳内で渦を巻く。が、無視だ。

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

 日本刀を手放し、絶叫し、殴りかかる。

 パシンと拳は呆気なく受け止められた。そしてあの時のグレアムと同じように手首を捻じられ、半回転した俺は頭から地面に叩きつけられた。

「あがっ……」

 気絶しそうになるのを気合いと根性で堪える。まだ、まだ俺は負けちゃいない!

 すぐに起き上がって拳打を放つも、次は真横に投げ飛ばされた。スカイテラスのテーブルや椅子が俺の体で圧し砕ける。

 意識がある限り、体が動く限り、俺は何度も何度も起き上がって立ち向かった。その度に投げられ、叩き伏せられ、足を払われては転倒する。

 届かない。差が計り知れない。だが、俺は諦めない! そんなのは最初からわかっていたことだ!

「もういい! 零児! もうやめてくれ! 私のためにそこまでする必要がどこにあると言うんだ! お願いだ、もう、傷つかないでくれ……」

 セレスは泣いていた。泣かせたのは、俺だ。間違いなく俺だ。

 自分でも本当にここまでする必要があったのかわからなくなっている。なんで俺は意地になってるんだ? もしかしたらセレスのことはとっくにどうでもよくなっていて、この絶対的な王に勝つことだけが目的に変わっているのかもしれない。

 いや、セレスのことをどうでもよくなんてならない。でも、こいつに勝つことが目的になったこともあながち間違っちゃいない。

 無力を嘆いた。

 変わりたいと思った。強くなりたいと願った。

『王国』は必ず再襲してくる。その時に、周りを守れる強さが俺は欲しい。

 この王に届けば、少しは変われるような気がするんだ。

「届けぇえええええええええええええええええええええええッッッ!!」

 渾身の一撃を込めた拳をクロウディクスの顔にぶち込む。

 クロウディクスは防がなかった。避けようともしなかった。

 なのに、俺の拳は当たらなかった。

 途中で腕に力が入らなくなり、膝が折れ、俺は無様にも倒れ伏してしまったからだ。やべえ、意識が、朦朧としてきた……。

「勝負ありだ。それ以上は立ち上がるな。本当に死ぬぞ」

 クロウディクスが俺を見下して告げる。こいつは偽りなく自分で痛めつけた敵の身を案じているんだろうが、俺にはその同情が傷よりも痛い。

「うる……せえ……よ……」

 それだけ口にするのが限界だった。俺に駆け寄ろうとするセレスを、クロウディクスが聖剣を返す形で止める。

「このままラ・フェルデに帰還する。いいな、セレス?」

「ですが、陛下、零児が……。誘波殿に連絡をさせてください」

 揺れる瞳で懇願するセレスに、クロウディクスは首を横に振った。

「法界院誘波は直に来る。あの大精霊はこの場で起こったことなど全て承知のはずだ。それに今はそっとしておいた方がいい」

「……わかりました」

 クロウディクスは踵を返し、セレスを連れて去ろうとする。

「待……てよ……」

 俺は最後の力を振り絞って手を伸ばし、クロウディクスの足首にしがみついた。

 困ったようにクロウディクスは溜息をつき、天を仰ぐ。

「この世界の星空も美しいものだな」

 意味のわからないことを口にした。すると、セレスが意を決したようにクロウディクスの足を掴んだ俺の手を払い除ける。

「こ、小汚い手で陛下に触れるな! 慮外者!」

 彼女の怒号が耳に響く。

「私は最初からラ・フェルデに帰ると言っているのに、お前ときたら……。頼むから、大人しくしていてくれ」

 ……わかった。俺は俺の負けを認める。だからそんな顔すんな、セレス。涙でくしゃくしゃになってんぞ?

「帰るぞ、セレス」

「……はい、陛下」

 再び現れた星空色の剣をクロウディクスは掴み、空間に突き刺す。次の瞬間、その空間に直線の切れ目が走り、ギギギギとでも音を立てそうな開き方で観音開きとなる。

 クロウディクスが先行し、その背中にセレスも続く。

 セレスは途中で立ち止まり、俺に振り返った。

 彼女の唇が微かに動き、言の葉を紡ぐ。


「さようならだ、零児」



 その夜。

 俺は完全に敗北し、セレスは異世界ラ・フェルデへと帰還した。


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