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9/12

第9話:「それ以外の道」

 長考の末、私は王子のプロポーズを受けることにした。

 私の当初の目標は

『悪役令嬢になって断罪されること』だったが、

 あらためて『それ以外の道』について考えてみた。


 もちろん、断罪されるのにも夢はある。

 その気持ちは今も心の奥に残っている。

 

 ただ、いわゆる「普通」を体験してみたい、

 とも思った。 

 

 私は貴族の令嬢が、

 どこかの家系の男と結婚して政治をしたり、

 幸せな結婚生活を送るのがこの世界の令嬢の

「普通」だと思っている。


 それはそれで楽しそうだし、

 この王子となら幸せになれる気がした。


 そうしたほうが、

 人生が豊かになるかもしれないと思った。


 一緒にお茶をしたり、仕事をしたり、

 時にはイチャイチャしたり。

 

 まぁ時にはうまくいかない事だってあるだろうけれど、それも王子と一緒に解決すればどうってことない。


 結果、『それ以外の道』の道も

 案外悪くないじゃないかと思い、

 今回の決断をした。


 後で家族(特にお母様)に

 怒られるかもしれないが、

 この人生は私のもの。

 私が好きなようにする。


 「そ、その、これからよろしく・・・・・」


 「あ、いえ、こちらこそ・・・・・」


 「・・・・・・」


 「・・・・・・」


 いや気まず!


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