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第8話:「自称没落系悪役令嬢」

 「もしよかったら、俺と結婚してくれないか?」



 ・・・・・

 

 「はい?」


 「なんだ、もう一回言わせるのか?」


 「い、いや・・・・・」


 まずい。

 脳が機能していない。

 まずい。

 

 は?

 意味が分からない。

 

 結婚?

 この私と?

 有名悪役令嬢一家の令嬢と?


 「もう一度言う。俺と結婚してくれ」


 まじか。

 予想外の展開すぎるな。

 

 「その、なんで『結婚』なんですか?」


 「少し恥ずかしいが、お前が頑張ってほかの令嬢の悪い噂を流そうとしているのがとんでもなくかわいくてな・・・・・」


「それに、俺との対談で熱弁していたお前が子犬のようにかわいかった」


 あ。

 わかった。

 

 この人ちょっとやばい人だ。


 子犬のようにとかやばいでしょ。

 私のどこを見たら『子犬』に見えるのやら・・・・・・


 そんなことよりも、私の悪役令嬢ムーブまったく機能してないじゃん。

 せっかくアイシュに色々教えてもらったのに・・・・・

 

 いやそんなことないか。


 「その、返事が欲しいのだが・・・・・」


 「あ、えっと・・・・・」


 ここで私がプロポーズを受けたら、私は絶対に悪役令嬢になることができなくなる。

 いままでの努力が水の泡だ。

 たくさん手伝ってくれた家族に残念がられるかもしれない。

 あのド変態メイドにも・・・・・



 ただ・・・・・


 


 「え、えっと、よろしくお願いします・・・・・」



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