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第7話:「愛の告白」

「カーン、カーン、カーン」


 パーティー会場に大きな鐘の音が響き渡った。

 それと同時に、会場のステージにルーカス王子が出てきた。


「皆の者、今日はこのパーティーに集まってくれたこと、改めて感謝する。とても有意義な時間だった」


 王子の言動から察するに、パーティはそろそろ終わるらしい。

 今回のパーティーは意外と楽しかった。

 正直不安なとこもあったが、悪役令嬢としての自分を最大限に引き出せたと思う。

 前世の頃の後悔が一気に消え去ったからか、少し体が軽い気がする。


「今ちょうど最後の令嬢との話し合いが終わった。したがって、この縁談パーティを終了とする」


 やっぱりそうか。


「では、参加者は各自退場して、自分達の館に戻ってくれ」


 じゃあ、私も帰るとするかー。

 アイシュたちが近くで待ってくれているらしいし、少し急ごう。


「ただし・・・・・」


 なんだ?

 私は早く帰ってみんなに私の悪役令嬢っぷりを家族に自慢したいんだけど・・・・・


「公爵家令嬢の、ミスエナ・ホーランドだけこの会場に残ってくれ」


 

 おー!!!

 これはあれだ。

 そう。

 あれだ。


 断罪を宣言されるんだ!


 キター!!!!!

 私が夢見た「ざまぁ」展開だ!!!

 まぁ、とりあえず王子のところに向かおう。


 ヤバい。


 興奮してきた。


 --- 


「ルーカス王子、私に何かご用があるのですか?」


 私は王子のところへ行き、そう尋ねた。


「あ、ああ。そうだ・・・・・」 


 ん?

 なんか、王子の顔が少し赤い気がするんだが・・・・・

 それに、息も少し荒くなっている気がする。


 体の具合でも悪いのか?

 

 「ルーカス王子、大丈夫ですか?」


 「大丈夫だ」

 

 絶対大丈夫じゃない気もしなくもない・・・

 まぁ、いっか!


 「すまなかったな、本題に移ろうか」


 「わかりました」


 ルーカス王子は、少し背筋を伸ばし、語り始めた。  


 「まず、今日の縁談パーティーへの出席、感謝する」


 「いえいえ、とんでもない!こちらこそありがとうございました」


 何回か思っていたのだが、やっぱりこの王子は礼儀正しい。

 普通、王子っていうのは生意気でめっちゃムカつくボンボンのイメージがあったが、

 ルーカス王子の場合、そういったものはどこからも感じ取れない。

 とてもいいことだ。


 「俺は今日このパーティーに出席した全員の令嬢と話をした」


 「その上で、お前に言いたいことがある・・・・・」


 おーっと!

 いきなりだな!

 

 よし。

 この王子の発言で、私がどんな死に方をするのかが決定する。 


 ギロチンで首ちょんぱなのか。

 短剣でお腹をグサッなのか。

 もしくはそれ以外の方法なのか。


 興奮してきた。                                                                         

 デュ、デュフフフ・・・・・

 

 「言いたいことは・・・・・」


 

 「もしよかったら、俺と結婚してくれないか?」


こんにちは、もしくはこんばんは。

はるてぃーです。


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それでは、ばいばい!

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