表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/12

第2話:「悪役令嬢ムーブをしながら王子と結婚して後からざまぁされるぞ大作戦」

間違えがあったので訂正しました。


「ミスエナ様、起きてください!もう朝の8時ですよ!」


「うん・・・・・・」


「旦那様がお呼びですよ」


「ハッ!」


 私はベッドから飛び起きた。

 お父様が私を呼んでいるのなら、その指示には反抗できない。 


 もし逆らったら「こちょこちょの刑」を下されてしまう。

 経験談だ。

 思い出すだけでも、鳥肌が立つ。


「アイシュ、着替えはどこ?」


「目の前の机に置いてありますよ」


「あ・・・・・・」


 アイシュとは、ホーランド公爵家のメイドだ。

 アイシュの母も、昔ホーランド公爵家のメイドだったらしく、

 その影響でアイシュも幼少期からメイドになるための英才教育を受けていたらしい。


 ちなみに、年は28歳ぐらい。 

 8歳上の美人お姉さんだ。


「着替え終わりましたね?では朝食を食べに行きますよ」


「眠い・・・・・・」


 私は重い足取りで食卓に向かった。


 ---


「お父様、おはようございます」


「おはよう、ミスエナ」


 私はお父様に挨拶をした後、いつもの席に座った。

 ただ、私はお父様の面持ちに少し違和感を感じた。


「ミスエナ、お前に大切な話がある」


 やっぱりなんかある。

 私の勘は間違っていなかったらしい。  


 いったいどんな話なんだろうか。

 ホーランド家が壊滅の危機にあるとか?


「ミスエナ、お前にはそろそろ結婚してもらわないといけない」


「・・・・・そうですか」


 もうそんな時期か・・・・・・

 この世界の貴族は、18歳から25歳の間に結婚する貴族がほとんどらしい。 

 逆にその間に結婚できなかった人たちは「残り物」となり、

 そのまま家系が途絶えるか、他の貴族に領地などを乗っ取られたりするらしい。 


「なんだ、あまり驚いていないじゃないか?」


「まぁ、そろそろ時期だなとは思ってましたし、何より『伝統』を継ぐのが楽しみなので」


「そうか、それは父親として誇らしいな。そうだろ、ミファエル?」


「そうね、私も『伝統』を引き継いでたくさんの人に意地悪するのは楽しかったわ」


 だいぶ頭のおかしいことを言っているミファエルという人は、

 私の母、ミファエル・ホーランドだ。


 お母様は正真正銘の悪役令嬢だった。

 現役時代には、色々な貴族の関係を邪魔したらり、婚約破棄まで追い込んだこともあるらしい。


 ただ、お母様は悪役令嬢の中でも珍しいタイプらしく、

 断罪とかざまぁを一切されなかったらしい。

 それに、お父様がホーランド家に婿入りする形で結婚したらしく、婚約破棄とかもなかったらしい。


「それで、結婚の時期なのは分かりましたが、それから私はどうするのですか?」


「ロビン国王に同い年のご子息様がいるのは知っているな?」


「はい、第一王子の方ですよね?」


 そんなことを私に聞いてどうするのだろうか。 

 まさか、ね・・・・・・


「そうだ。その王子が今、婚約者を探しているらしく、半月後に縁談パーティをやるらしい」


「まさか、私がそれに出席するのですか?」


「あぁ、そうだ」


 まじか。 

 中々レベルが高いことを要求してきたな。


「その場合だと、同じく王子を狙うライバル令嬢が多くいると思うのですが・・・・・・」


「何を弱気になっているの?他の令嬢をいじめたりすればいいのよ」


 まぁ、確かに。 


 王道悪役令嬢になって、

 王道断罪ルートを通ることを決心したのだから、当たり前か。 


「まぁ、そういうことだ。縁談パーティで成功するために、お前には特別なレッスンを受けさせる」


「承知しました」


 こうして、私の


「悪役令嬢ムーブをしながら王子と結婚して後からざまぁされるぞ大作戦」


 が始動したのである。 

こんにちは、もしくはこんばんは。

はるてぃーです。


本編をもっと多くの人に届けるために、ブックマークと高評価お願いします!


それでは、ばいばい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ