第3話 俺の布団は俺のもの
目が覚めた。布団の上で寝ていた。
「おはよー...」
眠い、すごく眠い。
ダンジョンの中では太陽が見えなくて時間がわからない。今は朝なのだろうか。
「おはようございます、マイマスター」
「起きたら目の前に美少女、朝から調子がいいねぇ」
「寝ぼけないでください、マイマスター」
無表情で言われた。かわいい。
さて、寝ぼけるのもほどほどにして、だんだんと目が冴えてきた。
昨日はたしか...
「マイマスターがこの子を抱えて椅子で寝ていましたので、布団に移動させていただきました。」
うん、だれのせいだ?だれの。
まぁでもかわいいから許す。
布団を増やさないとな。
「まぁ、ありがとう」
「いえ、当然のことです。では私は寝るのでなにかあったら起こしてください。」
うそん、さっきまで寝てたんじゃないの?
あら、この娘寝ちゃったよ。俺の布団で。の〇太くんもびっくりだよ。
「はぁ、しょうがない、ひとり寂しく昨日の続きでもするか」
すると膝の上に、ぽよんっという感触が
「昨日のスライムじゃねぇか、お前は起きててくれるよな?」
そして膝の上で動かなくなった
「おーい、スライムさんやー」
だめだ、寝てやがる。
昨日はそのままにしといてやったが今日はそうはいかない。
今日はこいつにもいろいろと実験に付き合ってもらわねば。
「起きろー」
ツンツン。ツンツンツン。ツンツンツンツン。
何度もツンツンしているとうっとうしかったのか、ふよんっと動き出した。
そして、まさかの俺に向かって体当たりをしてきやがった。
そしてそのままハヅキのところへ行くと、布団に入り込み動かなくなった。
こいつら...
しょうがない、いつまでも遊んでるわけにはいかん。
昨日の続きをしよう。
昨日はたしか、ダンジョンを拡張して、やつを召喚して寝たはずだ。
となると、お次は内装か。
ダンジョンマスターの主な仕事は侵入者の撃退だろう、となるとなるべく相手の戦いにくい、そしてこちら側の魔物の戦いやすい環境を作ることが大切だろう。
こちらの魔物は今のところスライムさんのみ、まずはあのスライムさんを生かせるような環境を整えたい、だが肝心なスライムさんは夢の国。
ふむ.........叩き起こすッ!!
ハヅキの布団を引っぺがし、スライムに両手でつかみかかる。
掴んだ!!
と思ったのだが感触がやけにやわらかく生暖かい。
「すまんっ!」
......布団の横で頭をこすりつけて謝ってみたが、全く反応がない。
おそるおそるハズキを見るとぐっすりと寝ていた。
これは.....もう少しやってもよいのでは......?
試しにハズキが寝ている横へ入り込んでみた。
所謂添い寝というやつだ。
そもそもこの布団は俺のものだ、自分の布団に入って文句を言われる筋合いはない!!...多分。
そのまま俺はハズキの細い肢体に腕を回し、さっき引っぺがした布団をかけ、夢の世界へと旅立った。
ダンジョンの入り口に立つ侵入者に気づかぬまま




