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第8話 僕のお姫様※プソス視点

「おじゃましましゅー」



「ふふっ、どうぞ」



先程部屋に向かう途中に妹のフィーと会ったので絵本を読んであげると言って部屋に招き入れた

フィーは僕の部屋に来るのは初めてではない。寧ろ毎日きてる。フィーはいつもの定置のソファーによじ登って座る



(本当…、可愛いな)



フィーはまだ1歳になったばかりで身長は僕と比べるとかなり小さい。

そこもフィーの可愛いところだから良いのだけど本人は気にしているようだ。



(フィーはまだ幼いから気にする必要はないのと思うけどな……)



そう思いながら私は自分の本棚の中から絵本を選びそれを持ってフィーの座ってるソファーまで近づきフィーの隣に腰を下ろす

当然のように僕の腕に自身の頭を擦り寄せてくるフィー。無意識の行動だろうがそれは可愛くて可愛くて自然と笑みがこぼれる



(はぁ、僕も随分とシスコンになったものだな…。これではフィーに婚約者が出来て僕の元から離れてくって考えるだけで辛いーー)



「おにぃちゃま?」



「ん、?あぁ…すまない。フィーが可愛くて見惚れてたよ」



「お、、おにぃちゃま!だからからかうのはやめてくだしゃい!てれるんでしゅから…」



「もう、フィーはなんでそんなに可愛いの?いつも僕の心をギュッとしめつけて不思議な感情にさせてくる」



僕は思わずフィーを抱きしめる。フィーは本当に可愛い。僕と同じポピーレッド色の瞳にお父様譲りのミルキーホワイト色の髪はサラサラで艶があり愛らしいその顔…ぷくりとしたローズピンク色の唇に血色の良い頬……




(本当に僕の妹はまだ幼いのにこんなに可愛くて綺麗だなんて…将来思いやられるよ)




彼女はきっと将来絶世の美女になるだろう。いや、今も絶世の美少女だ。


「コホンっ」と咳払いをする


今回僕が選んだ絵本は

『可愛らしいお姫様』というタイトルの絵本だ。



「では、読むよ?

ある日王子様は運命のお姫様と出会ったのです。周りから早く婚約者を決めろと散々言われてうんざりしていた王子様は遠い森の中へと逃げていくのでした。

せめて、1人で静かな場所にいたいという願いで。森の中の大きな木の下で座りながら落ち込んでた王子様でしたが美しい歌声が聞こえてきまたし。

恐る恐るその歌声が聞こえる方へと近づいていくとそこには美しい女の子がいたのです。彼女はまさに聖女のように心優しい女の子だったのです。そしてそんなら美しい女の子の容姿と歌声、人柄に王子様は一目惚れしてしまいました。そんな女の子も王子様に一目惚れしていたのです。

2人はまさに運命。彼女を城へと連れ帰るが周りに猛反対されてしまう。さらに女の子は攫われてしまったーー

そんな彼女を救うため王子様を危険に身を乗り出しえまで彼女を助けに行ったのです。

怪我をしている女の子に王子様をこう告げたのです。「私はあなたを愛してる。貴方と共にゆきたい…私のお姫様は貴方と決めたのだからーー貴方は私のお姫様なのだから」と。2人はお互い愛し合い信頼し合い色んな壁を乗り越えて無事に結婚をするのでした。めでたしめでたし」


(あまりにも、、身分が違いすぎる。物語の中だから結ばれたがこれが現実って考えると頭が痛くなるなぁ……)


そう、3歳らしくないことを考えながら隣に座っているフィーへと視線を向ける

隣では静かにスヤスヤと寝息をたてて寝ているフィー。白くて長いまつ毛、ミルキーホワイト色の髪にぷくりとした唇……何もかもが神秘的で美しかった。普段は可愛らしい方が多いのだが美しいフィーも素敵だ



(あーあ、寝顔可愛すぎるよ…フィー)



手を伸ばしフィーの頬に触れる。それはとても柔らかい感触…言葉に表せないほど。

すべすべなのにもちもちの肌、真珠のような透き通る白い肌。



(何故だろうか…ドキドキしてしまう)



何故ドキドキしてしまうのか。僕は分からなかった。フィーの可愛さとその美しさに見惚れたのは確かだ。しかしそれだけじゃない…なんだ?この感情はーー




(僕には、まだ分からないよ…でも決心したことはあるよ)




「この物語の王子様のように、フィーに何があっても命をかけて守ろう。」



顔を彼女の顔に近づけて



「もし君がいなくなったら僕は()()()()てしまうかもしれないねーー大好きだよ、ゆっくりおやすみ…僕のお姫様(フィー)



そう言って僕は彼女のおでこに口つける。それだけの行為なのに胸がギューッとしめつけられるのに幸せだと感じる。



この感情がなんなのか……いつか分かる日がくるのかな。















君はこの感情をなんだと思う? フィー

その感情の正体は一体何でしょうね。

私も分かりません←

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