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第5話 いよいよ、対策法を考えるのでしゅ!

「はぁ〜い、フィーここまできてごらん」


「あぃ!」


あれから月日がたって私モルフィーは1歳になりました。今はお母様と歩く練習をしています。


よちよち…


よちよち…


(はぁ…はぁ…幼児って歩くだけでこんな疲れるの?)


よちよちとしか歩けない私は必死にお母様のところまで歩く。やっと手を伸ばして触れそうなところでお母様が抱き寄せて抱っこしてくれた


「よく出来ました、今日はここまでにしようね〜。じゃあ、ナイア頼んだわよ」


「かしこまりました、王妃様」


そうやって、お母様は私を私専用のメイドナイアに渡す。


(お昼の時間か…)


私を受け取ったナイアは私をベットまで連れていき寝かしつける。ナイアは私より6つ上で私のお話し相手も兼ねてメイドとして働いてる。


(まだ7歳なのに本当にしっかりしてて凄い…)


そんな事思いながら寝たふりをしてナイアが部屋から出ていくのを待つ


「ふぅ…しょろしょろたいさくほうをかんがえないとでしゅ!」


そう、私はもう1歳

婚約するのは5歳の誕生日の日

そろそろ対策法を考えないといけないのだ。生まれてから1年私は寝たふりをしながらメイドの話を聞いたり知らん振りをしてお父様やお母様、お兄様の話を聞いて情報を集めてた


まず、アレテー国は魔石や宝石、鉱物がよく取れるのでそれを輸出しているそうだ。

それほど貧しい国ではないようだが作物が上手く育たないらしい。

そして、アレテー国内ではそんな事はないが他の国、イリニ国やエフティヒア王国からすると私達魔族の王族は怖がれてる存在らしい。

理由なんて1つしかない。


私達が魔物や魔獣に変身できるからだ。


(まず、国の作物問題をどうするか考えてから他国からの評判を変えないと…)


そして、1番忘れてはいけない問題がある。その問題のせいでお兄様とこれから生まれてくる予定の弟が歪んでしまう理由の問題をなんとかしないと

その問題はもうすぐ生まれてくる弟の誕生した日に起こる


(確か…魔族なのに闇属性と…光属性をもって生まれたのが原因だったはず)


そう、普通魔族は光属性なんて使えない。王族でもそのはず。魔族が使えるのは火属性・風属性・雷属性・闇属性だけなのだ

お母様から受け継がれたであろう光属性。しかしいくら両親のどちらかが魔族以外の者でも魔族の血が流れてれば他の属性なんて使えないのだ。

現に私やお兄様は光属性なんて使えない。

そして、何よりもその光属性の威力が強いのだ。だから生まれた瞬間にあまりにも強すぎる威力で光属性の魔法で暴走してしまうのだ。


そして、光属性は闇属性の対。私達魔族で闇属性を持ってるものは光属性を受けると弱ってしまう。魔力の少ないものは死んでしまう可能性がある。


だから、そのせいで多くの闇属性もちの魔族が死んでしまう。国の人口が3分の1も減るのだ。そのせいでお父様は忙しくなり家族と触れ合う時間がなくなりお母様は自分のせいだと思い病んで引きこもってしまう。いきなりの両親の変わりようにお兄様は驚きメイドの噂で原因が産まれたばかりの弟だということを耳にして弟を嫌うのだ。そして唯一自分の味方であろう妹のモルフィーを甘やかしてモルフィーは傲慢で我儘な性格に育ってしまうのだ。


そして、父にも母にも愛されず周りや自分のお兄様お姉様から嫌われ育った弟ーーコンソスは愛されずに育った為歪んでしまうのだ。無口で無表情。まるで人形のように。そして彼の特徴であるポピーレッド色と金色の瞳のオッドアイがまた原因で恐がられてしまったのだ。


そんな2人の兄弟の仲を救ったのがヒロイン。ヒロインから向けられる笑顔と愛情の触れた2人少しづつ笑顔になっていき初めて兄弟で向き合って話し合い数年を経て仲良くなるのだ。友達として…兄弟…いいや、家族としてーー



(しかし、本当にコンソスのルートは感動して泣けるんだよなぁ…兄弟愛を素晴らしい)


「って、ちがう!」


(そうならないように対策法を考えていたのに物語思い出して感動しちゃってどうすんの……)


この問題…魔力の暴走を防げばいいのでは??そうすれば魔族…我が国の民も減らずコンソスも愛されずに育つのを回避出来る。そして、お父様もお母様も助かるしお兄様もコンソスのことを嫌わない


しかし、この魔力の暴走の件で1番被害を受けるのは闇属性を持つ者だ。その闇属性の者たちを守るには……どうすれば……


よしっ、こうなったらもう匂わせ発言をしよう。お父様に


そしてフィールド的な魔法で闇属性の者たちを守れないだろうか?

確か弟、コンソスが生まれるまであと2ヶ月…


「よしっ!こうなったらおとうちゃまのところにいくのでしゅ!」
















しかし私はもう1つの()()を忘れていたことに気づかなかった




モルフィーが忘れてる問題は…よく読めば気づくかもしれません。

ヒントは…特徴。これはかなりのヒントです(笑)

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