幸せはない。
私の母は鬱病です。
母の鬱病が酷くなり始めて、家族内がギクシャクし始めたのが私が小学生低学年の頃。
今から20年前程になります。
母は高飛車で明るく気が強い女性でした。
そんな少し生意気な母に惚れた寡黙な父。
その間に生まれたのが、男勝りで強気な私、内気で大人しい弟。
私たちは四人家族です。
私達兄弟が幼稚園に通っていた時期は母に育てられたと言うよりは、祖父母に育てられた様な記憶がありますし、母も祖父母に任せていたと言っていました。
母は週末は友達と飲みに出かけ、朝帰りをし「お腹すいた」と起こすと怒鳴られて凄く怖かったので近所に住む祖父母がお世話をしてくれていました。
母の鬱病が出始めたのがこの頃からだそうです。
私達兄弟は両親がとても怖く祖父母が、とても好きでした。
両親は私達兄弟にとても酷い体罰ばかりしてきて、小さい頃の思い出はいい思い出がないです。
悪い事をすれば叱られるのは当然ですが長い定規で背中を叩かれ、小さい背中が痣だらけで(なんでこんなに背中が黒くなっちゃったの?死ぬの?怖い。)と声も出せず泣いていました。
寒い冬に外に放り出され、暗く寒い外で寒さと怖さに震えていた事もあります。
「声を出したら森に行って木に括り付けて犬達に食い殺してもらうからな。」
と言われていたので黙って家に入れてもらうのを耐えるしかありませんでした。