表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

桐ヶ島丈、課長の正体を知る

午後12時 とある企業 社員食堂

午前の仕事が終わり、昼休みに入った。

オムライスやとんかつが美味しい社員食堂は、たくさんの人で賑わっている。

そんな中、桐ヶ島はツナスパゲッティーを黙々と食べている。

すると、誰かが声をかけてきた。

「桐ヶ島くん。ちょっといいかな?」

桐ヶ島は手を止め、前方を向いた。そこには、白髪で優しい目つきをした男がいた。

彼の名は遠見権平。この企業の課長だ。

桐ヶ島と仲がいいことで知られている。

「課長。どうしたんですか?」

桐ヶ島が尋ねると、遠見は少し険しい顔をしてこう言った。

「桐ヶ島くん、君に言いたいことがある。この話は人目につかない所でしたいんだ。」

桐ヶ島は急いでツナスパゲッティーを食べ終えると、遠見についていった。


午後12時15分 とある企業 休憩室

桐ヶ島と遠見は、休憩室で話をすることにした。以前は昼食場所として有名だったが、社員食堂ができてからほとんど人気がない。


「課長。言いたいことって、何ですか?」

桐ヶ島が再び尋ねると、遠見はいつもの顔つきに戻った。と同時に、遠見から衝撃の言葉が飛び出した。

「桐ヶ島くん、私は人間ではないんだ。俗に言う、九尾の狐なんだよ。」

「またまた、ご冗談を…」桐ヶ島は疑っていた。遠見は冗談を言うことが好きなのだ。

だが、今回は本当のようだ。

遠見の体が白い光に包まれ、一瞬で九尾の狐へと変化した。

その姿は普段のがっしりした体型とは対照的に、スマートな体つきだ。

「桐ヶ島くん。どうだ、私の真の姿は?」

最初は驚いていた桐ヶ島だが、自分以外に妖怪がいることを知ってホッとしていた。


こうして楽しい昼休みも終わり、桐ヶ島と遠見は午後の仕事に励むのだった…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ