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一一一二
フード?
いやシルクハットを被った男だ。
服や帽子の黒さとは対照的な肌の白。
そして何故か唇の血色がいい。
姿勢が良く
俺を見つめたあとにそいつはニヤつきながらおじぎをした。
俺は瞬時に扉を力強く閉めようとした。
!!
男は閉めようとした扉を強く抑えてきた。
黒い袖から出たその手は手袋でもしてんのかと思うほどに白い。
『逃げてもらっては困りますね。』
逃げようとしたわけじゃない勘違いするな。
男は俺の顔を見たあと堪えていた笑いを吐き出したように笑いやがった。
『困った子だ。
本当に、可哀相な子だ。』