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イートニャン  作者: 坂本龍馬♀
―トリスタン・ダ・クーニャ―
264/273

来訪者


あれから数週間が過ぎ、

ヴァカは平穏な生活を送っていた。


この世界はシードが

もともといなかった歴史に修正され、

いずれ共に冒険した仲間を

忘れてしまうだろうと諦観していた。


そんなある日、

ヴァカが研究所の図書室で

資料を探して本棚を漁ってみると、


『西遊記』と『ファウスト』の本が

紛れていることに気が付く。


悟空やホムンクルスも

歴史が元に戻ったことにより、

文学作品の中の架空の

存在に戻ってしまった。


それでも、

ヴァカはかつて実在した悟空や

ホムと冒険をした事を覚えている。


これもネクロノミコンや

アカシックレコードに、僅かでも

触れた副作用なのかもしれない。


今もどこかで地球の守護者

として世界を飛び回るドラクルも、

自分の時代に戻ったフェノメノンも、

きっとあの冒険を覚えているのであろうと。


昔を懐かしみつつ、

ヴァカが研究に戻ろうとしたその時、

ピンポンとインターホンが鳴る。



「はいはい、

どちらさんかしら……」



モニターで姿の確認もせず、

玄関のドアを開けると————


目の前には、黒ずくめの

コートを着た妙齢の女性が

静かに立っているのであった。



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