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防衛戦 -急-
排気ダクト————
敵側からすれば攻撃の
優先度の低い場所ではあるが、
この区域を通られて内部に
侵入される恐れもある事から、
狐とフェノメノンが配置されている。
「互いによく知った者同士だ。
今更、戦闘会議は必要あるまい」
二人きりになった事で、
フェノメノンが口火を切ると、
狐は、静かにうなづいてみせる。
「そうだな……
そして、そなたも見たはずだ、
世界の行く末を」
暗く寂れた場所であっても、
飛龍の侵入によって戦場の喧騒が
徐々に鳴り響き、外壁が突き破られ、
穴から鳥のような頭部を持った
飛龍が首を出し二人の獲物を見て
舌をだしてみせる。
「続きは後だ」
フェノメノンが笛を、
狐が懐からクナイを取り出し
飛龍に構えるのであった。




