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Be My Self  作者:
39/48

ドキドキの…

あっという間の日曜日。

本当に来てよかったのだろうか、綾音は待ち合わせ場所で立ちながら不安になっていた。

それに気づいたのか、佳純が話しかけてくる。

「きっと楽しいから大丈夫!」

「う、うん…」

綾音は元々おとなしく人見知りをするので、初対面というのが苦手だった。

それでも、それなりにオシャレはしてきている。

そこに2人組の男の子がやってきた。

佳純は彼らを見て手を振っている。

つまり、この2人がこれから遊ぶ男子たちだ。

「待たせちゃった?ゴメンね」

少しチャラそうに見えるのが陽平、そして爽やかな雰囲気なのが光樹。

事前に画像を見せてもらっていたが、実物もその通りだった。

「綾音ちゃんって実物のほうがかわいいね」

陽平が馴れ馴れしく話しかけてくるので戸惑っていたら、

「おい、初対面だろ!ゴメンね、急に」と光樹がフォローをしていた。

当の本人である綾音は記帳してそれどころではなかった。

やはり初対面は苦手だ。

モジモジしていると、光樹が笑顔で「よろしくね」と言ってきてくれた。

「は、はい…」と返すのが精いっぱいだ。

このあと、同じく初対面だった佳純と光樹も軽く挨拶をしてから、

今日の目的地へ向かった。

そこはカラオケボックスだ。

どこに行くか相談した結果、いきなり遊園地などに行くよりも

まずは気軽に行けるカラオケなどがいいということになったのだ。

ここに来るまでの間、綾音は佳純と陽平のやり取りをずっと見ていた。

陽平がバカなことを言って佳純が突っ込む。

お互いそれを楽しんでいるようにも見え、両想いなのかな?と感じていた。

カラオケボックスに来ても同じだった。

この光景を見ていて、勇と梨華を思い出してしまった。

悲しい気持ちになってくる。

そこへ、光樹が話しかけてきてくれた。

「緊張してる…よね?実は俺もなんだ」

そう言ってから屈託のない笑顔を見せてくれた。

この人はいい人だ、直感でそう思えた。

実際、光樹は綾音に対してすごく気を使ってくれた。

綾音が歌っているときはちゃんと聴いてくれて手拍子もしてくれる。

飲み物がなくなれば「何飲む?」と聞いてきてくれる。

それは、綾音だけにではなく、佳純に対しても同じ対応だった。

光樹は誰にでもとても優しく、常にニコニコしている好青年だ。。

でも人見知りな綾音は、まだちょっと馴染めない。

「ちょ、ちょっとトイレ行ってくる…」

綾音が席を立つと、佳純も立ち上がり「わたしも」と言って追いかけてきた。

ドアを出てから、トイレまで向かう途中に佳純が聞いてくる。

「彼、すごく優しくていいね」

「う、うん…」

「まだ緊張してるの?」

「するに決まってるじゃん!こういうの初めてなんだし…」

こういうのは本当に苦手だ。

「でも綾音ちゃんにお似合いだと思うよ」

そう言われると恥ずかしくなる。

今の自分は間違いなく顔が赤くなっているだろう。

「そ、それよりも佳純ちゃんだって…」

「陽平くんとはそういう関係じゃないの。あれはただの友達だから」

そんな風には見えないんだけどなぁ。

話題をすり替えたつもりだったが、佳純はすぐに戻してくる。

「それよりも綾音ちゃん的にはどうなの?」

「ま、まだわかんないよ…今日初めて会ったんだし…」

「そうだよね、でもいい感じに発展してくれたらいいな」

綾音は答えることができなかった。

まだ綾音の中には勇の存在がしっかりと残っているからだ。

とにかく今は、深く考えないようにしよう。

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