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Be My Self  作者:
13/48

新しい友達

一週間後、今日は体力測定の日だった。

教室ではみんなが体操着に着替えている。

この光景は初めてのことだったので、ちょっとドキドキしてしまった。

「着替えないの?」

「あ、うん…」

咲弥に言われて慌てて綾音も着替える。

見てみると普通のブラをしている子や綾音と同じスポブラの子もいる。

咲弥はバリバリの運動部なので当然スポブラだ。

綾音の場合の胸が小さいからという理由とは違うのがわかる。

あまり気にせず着替えることにしよう。

綾音も着替え終え、校庭に向かった。

実はここから先が苦痛の始まりになる。

というのも、運動が苦手な綾音にとって昔から体力測定が大嫌いだったからだ。

しかも初っ端が50m走だった。

名前の順からで、咲弥と同時にスタート。

合図と同時に走り出す。

咲弥とはグングン離れていき、やっとゴール。

タイムは9秒99、ほぼ10秒だった。

それに比べ、咲弥は8秒11、2秒近く差があった。

ほかの子のタイムを見ていても、大体8秒中盤くらいのタイムが出ている。

9秒後半は綾音の他は3人しかいなかった。

嫌な種目は続いていく。

ハンドボール投げは7m、

ちなみに一番投げた子は15mで平均でも12mくらいは投げていた。

このようにすべてが平均を下回り、

握力なんか平均25キロに対して18キロしかなかった。

女子になっても女子の平均を大きく下回った結果となった。

ただ、今までと違う発見があった。

それは誰もからかったりバカにしてこないことだ。

男子はこういう数字をとても気にしていて、低かったりするとまわりがバカにしてくる。

これは今まで毎年経験していた嫌な思い出だ。

そういうのが女子の間ではない、それはとても嬉しいことだった。

そこへ綾音に話しかけてきた女の子がいた。

「岡崎さんって運動苦手なんだね」

「う、うん…」

やっぱり嫌味を言う子はいるのかと思ったが違っていた。

「わたしもなの」

そういってその子は結果を見せてきた。

どれも綾音と似たような数字だった。

「あ、わたし渡辺、渡辺七海っていうの」

同じクラスで名前はかすかに知っていたが、話をしたのは初めてだ。

おとないそうな印象だったが、その通りの女の子らしい。

「うん、渡辺さんも運動苦手なんだね」

「そうなの、だから岡崎さんがいてホッとしちゃった」

それは綾音も一緒だ。

同じような子がいると安心するのはよくわかる。

「次は身体測定だって。行こう」

「うん」

綾音は自然と七海と行動をしていた。

七海とだったら似たようなタイプだから仲良くなれる、そんな気がしていた。

その予感は的中し、この日以来、綾音は七海と行動することが多くなった。

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