I'll love you foreve...
1年半くらい前だろうか…。
僕が君に告白したのは…
今更考えても仕方がないけど、楽しかったよ。
今は4時50分。電車の発車は5時ちょうど。その電車で君は都会へといってしまう。夢を追うため、都会の有名な高校に入る。仕方ないこと。
でも、もう少し。あと少しでいいから、一緒にいたかった。もっと、いろいろな話がしたかった。もっと、いろいろなところへ連れて行ってあげたかった。
でも、そんな気持ちを声にだすことができない。君に伝えることができない。悲しいはずなのに涙も出ない…。何もしゃべらない、いや、しゃべれないままにときは流れていく。
カンカンカン…
駅のホームにある踏切の遮断機がおり、音が鳴り響く。
電車が来たのだろう。二人は立ち上がる。
キーー…
電車が停まり、ドアが開く。
無言で乗り込んでいく…
また長い沈黙…
ピイィイ…
とうとう発射の笛がなる。ドアがしまっていく…
そんな中、僕には君の口がこう動いたように見えた。
「ありがとう…」
ドアが完全に閉まり、ゆっくりと動き出す。君の目にも、僕の目にも涙が浮かぶ…。
そしてそのまま電車はスピードを上げて走り出す。
僕はその場に立ち尽くした。
振り向けば、桜が散りゆくではないか。
僕らの恋に終わりがきたとでも言わんばかりに…。
涙が止まらなくなった。
それでも、僕は誓った。
I'll love you forever...〜ずっと君を好きでいます…〜
と。
最後まで読んでくださった方。本当にありがとうございました。