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非凡な二人組  作者: 柳仁楓音


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7/9

7.夏休み最終日~12月上旬

 

 時の流れは速く、(俺にとっては物凄く退屈で長い時間であったが)科学作品展へ出展するレポートが完成した。

亀井は夏休みの間、ほぼ毎日学校に通っていた。午後になるとすぐに家に帰ってしまったが。


俺は亀井が作成したレポートをぺらぺらとめくってみる。

全15ページのレポートの内、14ページは研究工程か疑問だ。最後のページにしょうがないからとでもいうように結果が書かれているこれには、俺は全く魅力を感じない。過程を長ったらしく書いたところで、この検証にはもう答えが出ているからな。昨晩ネットで調べたところ結果がすぐに出てきた。


 最後の科学作品展は、入賞もできるかどうかだな。残念だな。

俺が亀井に目を移すと、せかせかとパソコン作業をしていた。


「なにをしてるの?」


「ああ、いや…それより、これは市の方に提出するんですよね?」


亀井はレポートを指さした。


「そうだね。あ、亀井君は全国にしか出したことがないんだっけ?」


「そんなことありませんが、全国の方が多いですね。」


ふん、俺の嫌味が通じないとはな。鼻につくやつだ。


「では…、先生お願いします。」


亀井はレポートを取って俺に渡す。


「はい、任せてね。」


 まぁ、天才補正もかかって表彰くらいはされるかもしれないな。

そうすれば俺の評価も上がるかもだし、真面目に提出しようか。

レポートを改めて確認している田中を、亀井は見続けていた。




「県までいったのに…、惜しかったね。」


「はい。」


 12月の上旬、亀井と俺は部室内でうつむいていた。

亀井の提出したレポートは、市の作品展では最優秀賞だったが、県の作品展では賞もとれなかった。

市で最優秀をとれただけ、すごいんじゃないか。まあ、きっと天才はこんなんじゃ満足ならないんだろうけど。


ふん、と鼻から息を吐いている俺を、亀井はにらみつけていた。


「……なんだい?」


「なにも。」


だったら最初からにらむなよ。紛らわしい。


「俺、一応個人でも出したんですよ。先生も結果見に行きますか?」


亀井はぴらっとチラシを取り出した。そのチラシに俺は目を剥く。


「これ、全国のやつだよね?見に行くってことは、もう入賞は確定してるってこと?」


「そうですね。まだなんの賞かは、会場行かないとわかりませんが。」


「なんで僕に言わないの?!」


「えーと、さぷらいず?するためです。」


「サプライズ…?何を言っているんだ。」


「行きませんか?東京だから少し遠いですけど。」


なんだこいつ。何を考えているんだ。

亀井の曇りのない両目に見つめられた俺は、


「……送迎でってことかな。わかったよ。」


「ありがとうございます。」


Okを出してしまった…。俺は関係ないのにっ!!!

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