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非凡な二人組  作者: 柳仁楓音


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5/9

5.夏休み前日

 「高橋が、やめる?なんでですか。」


「彼の意向だよ。もともと、科学はからっきしだったらしいしね。」


俺は放課後、亀井と話をするために、亀井を部室に呼び出した。



「…信じられません。今から話を__」


「ちょっとまって!彼は勇気を振り絞って、()()話してくれたんだ。君とは、あまり顔を合わせたくないんじゃないかな。」


「……そうですか。わかりました。じゃあ俺は家に帰りますね。」


亀井は眉をひそめて、廊下へUターンをかまそうとする。

___まずいっ!


「まってまって!いま、助っ人がいないでしょ?僕が協力するよ。きっと役に立つよ。」

どうだい、いい案だろう。バカよりは大人がもっとましな案をだせるぞ。


すると亀井はなぜか片耳を片手で覆うようにして隠した。


__うん?なにかつけてるな。補聴器か?


「…お言葉ですが、俺は高橋以外に助っ人を頼むつもりはありません。彼はとても優秀ですから、先生でも、彼以上の仕事はできないかと。」



はい?俺があのバカよりも役立たずだと言いたいのか?

俺は思わず顔をしかめる。


「では、失礼します。」


亀井はきっと俺を睨んでドアに手をかける。


「……はぁ、天才というのも落ちぶれるものだな。経験豊富な大人よりも、バカのほうが優れていると…。もう少し常識を覚えないと、世界では通用しないからな。」


 俺は亀井にちょうど聞こえるぐらいの声量で()()()()()をぼやく。

亀井は俺のひとりごとが終わるまでその場に立ち尽くしていたが、ぼやきをやめるとすぐに部室から出て行った。ふん、大人を舐めるなよ。もっと敬えばいい。


「………バカとは、心外だな。」

亀井のひとりごとは、田中よりも小さな声で発せられていた。

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