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非凡な二人組  作者: 柳仁楓音


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4.七月下旬

 それから3週間ほど、亀井たちは部室にはこなかった。

たまーに俺が「今日は活動しないの?」などと催促してみるが、「大丈夫です」と即答してくる。


 ___まったく、さぼり癖もついたのか?バカと一緒にいるとバカが移っていくからな。もう悪影響が出てきてしまっている。


やはり、一度亀井と話をした方がよさそうだ。


俺は一通りの作業を職員室で終え、夏休みが近いからかいつもより幾分も騒がしい廊下に出ると、


「あっ、田中せんせー!」


噂をすればなんとか。高橋が走ってこちらに向かってくる。



「やあ、高橋さん。科学作品展の準備は進んでる?」


「おう!ファミレスとか亀の家とか行って頑張ってるよ!」



ほう、家で…ね。


「家より学校で頑張った方がいいと思うけど。部活動は学校でやるのが妥当だよ。」


「んー、でも亀の家の方がでっかくて広いぜ?」


「でもそれは”部活”にはなってないんだぞ?亀井のためにもならないんだ。」


「そうなのか、亀に言ってみるよ!」


こいつは素直で扱いやすいな。これならば…



「あ、そういえば。亀井さんがね、困っていたよ。まったく作品準備が進まないってさ。」


「うえっ!マジなのか!そんな風には見えなかったけどな…」


「たぶん、君に話を合わせているだけだと思うよ。彼はほかの人と科学作品を制作したいんだと思うな。」


「そ、そうなのか…。まあ、そうだよな。俺とだとやっぱり疲れるのかもな。」


高橋は悲しげにうつむいた後


「わかった。俺助っ人やめるよ。俺からだと言いづらいから、田中せんせーが亀に言ってくれる?」


「そうか…。わかったよ。さみしくなるね。」


 しめしめ、これで邪魔な高橋は消える。そして亀井が俺と一緒に作業をしてくれたらますますチャンスというわけだ。

高橋はとぼとぼと廊下を歩きだす。その背中を俺はにやりと笑いながら見送った。

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