表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非凡な二人組  作者: 柳仁楓音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/9

3.六月下旬

「すげぇすげぇ!ほんとに甘いぜ!!」




先に部室に駆け込んでいったという亀井たちを追いかけるように、俺が部室のドアを開けると、高橋がぴょんぴょんと跳ね上がっていた。




「やったな。昨日の高橋のアイデアを試してみてよかった。」


「これで作品展に出せるな!」


「いや、まだ原理がよくわからないからな。比較実験も重ねたい。」


「ヒカク…、でも、今の実験は大成功だろ!?!?」


「ああ、そうだな。」



___マジでか。




「亀井さん!?!?成功したのかい!?」


「?何がですか?」


「だから、雨を飴に変えるって…」


「ああ…、固形物ではなく液体でしたが。いろいろな甘味料を入れてしまったので、どれでそうなったかはわかりませんが。」


「…その甘味料を教えてほしい。」




本当に成功するとは。きっとこれは世界の異常気象などを解明できるピースになりえるに違いない。


要するに、歴史的発見ってことだ。これを俺が発見したってことにしたら、きっと生涯分の名誉を得られるだろう。


__研究者を挫折してもなお、教師として頑張ってきたんだ。少しくらい、俺にスポットライトを当ててくれたっていいじゃないか。どうせ、亀井は小さい頃からいい思いをしているんだろう。




亀井はすっと目を細めて俺を見る。




「あー、ごめんな?田中せんせー。甘いやつさ、名前チョー長くて、しかも袋家に置いてきちまったから。亀も覚えてらんないよな?」


「ああ…。すみません田中先生。」




高橋の話にのっかるように、亀井は俺の話をかわした。




「そうか…」俺の嘆きに「ごめんなー」と高橋は素朴にあやまり、亀井はなにか考え込むようにしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ