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転生しても無双できません  作者: 5ri5
貧困村の小競り合い
4/5

隣の村の侵攻

村の塀が出来てから二ヶ月が経とうとしていた

俺の修行も少しは成果が出て来て

前グランに切られた動きに記憶ではあるが

ついていけるようになった。

そして魔法は相変わらず身体強化のみだが

これも効果量が上がっている。


グランとの戦の経験で一段何かベースが上がった

そんな気がした。

これが前世のRPGのレベルアップに相当する

物なのかもしれない。


村の自警団も個々の能力は勿論だが

集団としての統率された行動が取れてきて

団としての実力がグンの上がった。


「午後の訓練はここまでだ!」

自警団の団長トムが団員に向かい声をかける

「ビクトル」

『はい!』

「お前はまだ子どもだが、大人に近い実力を

 持っている。」

『ありがとうございます!』

「だが、もし仮にこの村に危機が起きたなら

 逃げろ」

『はい?しかし』

言いかけた所でけたたましい音が鳴った

「敵襲!!数は約50人!」


トムは俺との会話を辞め

「集合!皆、準備を整え北門へ集合だ!」

「ビクトル!」

『はい!』

「さっきも言ったがおまえは家に戻り

 父上に加勢するのだ!」

『はっ!承知しました!』

「よし!では皆は行くぞ!」


こうしていつ攻めて来るのかと思われていた

隣村の武装集団が村にやって来た。



俺はトム、村長に自警団の団長を任された。

今日も訓練が終わり、夕方まで自主トレに励もうと

考えていたら隣村の武装集団が現れ

対応せざるを得なくなった。


正直自警団として本格的な戦でもあり、震えが

止まらない、しかしここでやらなければ

村が、大切な家族が無くなってしまうと思うと

自然と受け入れる事が出来た。


相手は50人、こちらは30人で数では負けている。

が、塀を挟んで防衛戦である事を考えると

数の差はほとんど気にならない


「マクスウェルの村の野郎ども!

 俺は今の王政にうんざりしてる!

 一般人は搾取され、王侯貴族だけが

 優雅な生活だ、俺たち一般人が

 汗水流して頑張っても報われない!

 そんな国をぶっ壊してやる!

 だから俺たちと共に来い!

 だが邪魔をするならてめえらの村は

 破滅だ!さあ!どうする!?」

敵の大将であるグランがこちらに叫んだ


今度は俺の返答だ

「マクスウェルの村の住人は今の生活に

 問題を感じていない!

 村長も皆と向き合い接してくれている!

 そもそも武力で物事を解決してどうする?

 そんなものは負の連鎖だ!

 我々の回答は否だ!」


グランは怒り心頭で

「この馬鹿どもが!もういい!この村は今日

 この世界から消えることになる!

 おまえら!行くぞ!」

「おお!」


グランの号令で隣村の武装集団の攻撃が始まった

隣村の武器はほとんどが剣、しかも木剣がほとんど

当然そんなもので塀を破壊することは不可能

こちらは塀の上から投石や竹槍で相手を

消耗させていった。


そんな中でもグランはやはり別格で

北門を破壊、周囲の塀に人員を割かせて

門の守備が少し薄くなったところを狙い

数人を引き連れて村へ侵入した。


「くっ!グランが中に入った!追うぞ!

 破損した門から敵がなだれ込むと厄介だ!

 周囲は牽制しつつ、門の守備を

 厚めにしてくれ!」


グランは数名と共に迷いなく村長の館を

目指している。

そうして走りながらの交戦しつつも

ついに村長の館へ敵を接触させてしまった。


村長の館へはグラン一人で入っていき

他は外で我々と交戦している。

よほどの自信があるのだろうな

グランの取り巻きはかなりの強さでなかなか

倒すことが出来ない。

かなり時間を費やしてしまったがなんとか

取り巻きを倒して俺も館へ入っていった。


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