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異世界転生×ユニークスキル 武器使い ありとあらゆる武器を使いこなして無双する!?  作者: 月神世一
第二章 新たな若鷲

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ep 18

ラッキー・ストライカーズ、古遺跡への挑戦と賢者の涙

「ブロンズ亭」での賑やかな朝食と、幸運の(?)ランダムボックス開封を終えたアレンたち「ラッキー・ストライカー」は、新たな一日を始めるべく、アルクス冒険者ギルドへと向かった。新しく手に入れた収納魔法ポーチのおかげで、ボルガンの工具やコハクの予備の砥石など、何かと増えがちな荷物がすっきりと収まり、四人の足取りは昨日よりも軽やかだった。

ギルドのホールは、今日も朝から多くの冒険者たちで賑わっていた。壁一面の依頼掲示板の前に陣取った四人は、次の仕事を探し始める。

「う~ん、オークの巣の掃討、オーガの単独討伐か……。悪くないけど、なんだか昨日と代わり映えしないな」アレンは、腕を組み、ずらりと並んだ依頼書を吟味しながら呟いた。

「な~んか、アタイの『虎王』の相手になりそうな、骨のある奴はいないのかねぇ」コハクは、退屈そうに両手剣の柄を指でなぞっている。「オークもオーガも、もう見飽きたぜ。もっとこう、戦っててワクワクするような奴がいいな!」

「わ、私は、もっと安全なのがいいです……」レミーラは、コハクとボルガンの背中に隠れるようにしながら、掲示板の一番下の隅に貼られた、一枚の小さな依頼書を指差した。「ほら、ここに『アルクス東の丘に咲く、月光花の薬草摘み』というのがありますわよ。とっても平和的で、素敵なお仕事だと思います!」

「却下じゃ!」レミーラが言い終わる前に、ボルガンがその提案を一蹴した。「オイラは刺激的なのが良い! オイラの『轟鉄 Mk-II』は、花を愛でるためにあるのではない! 敵を木っ端微塵にするためにあるのじゃ!」

コハクは討伐、レミーラは採取、ボルガンは刺激。またしても三者三様に分かれた意見に、アレンは頭を抱えそうになった。そんな彼らの騒がしいやり取りを、受付カウンターの向こうから微笑ましそうに(あるいは、また何かやらかすのではないかと心配そうに)見ていたルナが、そっと声をかけてきた。

「皆様、次の依頼でお悩みでしたら、少し変わったものなどいかがでしょう? 例えば、遺跡探検、なんていうのは」

「遺跡?」ルナのその言葉に、アレンは顔を上げた。

ルナは、にっこりと微笑み、カウンターの下から一枚の古びた羊皮紙を取り出した。「ええ。実は最近、アルクス南部の深い森の中で、これまで知られていなかった古代の遺跡が発見されたのです。まだギルドの正式な調査団も派遣されておらず、内部に何があるかは全くの未知数。ですが、噂によれば、古代文明の『秘宝』が眠っているとか、いないとか……」

「ハッハーン!」ルナの説明の途中で、コハクがニヤリと虎のような笑みを浮かべた。「つまり、その『秘宝』とやらを守ってる、つよーい魔物がわんさかいるってことだな?」

「はわわわっ! 魔物がたくさん……! き、きっと暗くてジメジメした、怖ーい場所に違いありませんわ!」レミーラは、想像しただけで顔が青ざめ、ブルブルと震え始めた。

ルナは、そんなレミーラを見て、悪戯っぽくウインクした。「あら、でも、その秘宝が、もしも古文書に記された『不死の花』のような、万病を癒す伝説の薬草だったら、どうします?」

「え……!? ふ、不死の…花…?」レミーラの耳がピクリと反応する。

アレンは、そのレミーラの反応を見て、ニヤリと笑った。(ルナさん、ナイスアシスト!)

「なるほどな。つまりこれは、『危険な薬草摘み』ってわけか。そう考えれば、レミーラの希望にも合ってるじゃないか」

「え、えぇぇ!? そ、そうなのでしょうか……?」レミーラは、アレンの無茶苦茶な理屈に混乱しつつも、「薬草摘み」という言葉に、ほんの少しだけ心が揺らいでいるようだ。

「フン、古代遺跡か! 失われた超技術! 未知なる強力なガーディアン! ロマンがあれば、オイラは文句はないぞ!」ボルガンは、目をキラキラと輝かせ、完全に乗り気になっている。

「やろうぜ、アレン! 絶対そっちの方が面白いって!」コハクが、アレンの肩をバンバン叩く。

仲間たちの期待に満ちた(一人だけ不安げだが)視線を一身に受け、アレンは腹を括った。

「よし! ルナさん、その依頼、受けます!」

「はい、かしこまりました!」ルナは、嬉しそうに手続きを進めた。

「わ~ん! 私は、やっぱり安全な薬草摘みがしたかったのです~!」

レミーラの悲痛な、しかしどこか諦めの混じった声が、ギルドのホールに虚しく響き渡った。

こうして、新たな冒険の舞台となる古代遺跡へと向かうことが決定した「ラッキー・ストライカー」一行。レミーラの涙をなだめすかし、ボルガンの暴走をいなし、コハクの食欲を何とか抑えつけながら、アレンたちの新たな、そして間違いなく波乱に満ちた冒険が、またしても始まろうとしていた。

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