入部(5/5)
公園で暴れるモヒカン男に、日本刀で応戦する圭吾。モヒカン男のパチンコ攻撃にピンチな状況に…
長谷川:少しまずいわね…
長谷川:あのパチンコが圭吾を目掛けて撃たれている間は攻められない。なんとかしてあの男の注意を圭吾から逸らす必要があるわ
その言葉を聞いて、俺の体は勝手に動き出した。
大翔:俺が行きます…
そう言って俺は、扉を開け外に出た。
長谷川:ちょっと待ちなさい!あなたは待機よ!
先生の注意を無視して、ジャングルジムの一番上まで登った。モヒカン男は佐々木先輩に集中しており、まだこちらには気づいていない。
大翔:即脱衣!!!
俺はジャングルジムのてっぺんに立って能力を発動し一瞬で全裸になった。
モヒカン男:パチンコ!パチンコ!パ…、チ◯ココォォォ!?!?
モヒカン男はこちらに気づき、パチンコの標的がこちらに向けられる。俺はすぐにジャングルジムを降り、その背後に隠れた。しかし、ジャングルジムは空洞だらけなのでたくさんの小石が体に当たりすごく痛かった。数秒の間飛んでくる小石に耐えていると、パタリと攻撃の手が止んだ。
顔を上げて男の方を見ると、佐々木先輩の近くに男が倒れているのが確認できた。
長谷川:でかしたわ!
車の方から長谷川先生の声が聞こえる。極度の興奮から解放されたからか、俺はその場に倒れ込んでしまった。
―――数時間後
目が覚めるとそこは保健室のようだった。起き上がろうとするが全身が痛い。
佐々木:お。起きたか。痛むだろ。そのままでいい
佐々木:先生。大翔、目が覚めたみたいです
長谷川:はーい
長谷川先生がカーテンから顔をのぞかせる。
長谷川:全身約20箇所に打撲と擦り傷があったわ。一つ一つは軽いから数日で治ると思うけど、お風呂は地獄だと思うわ
長谷川:それにしてもあなた、よくやったわ!これで皆もあなたの入部を歓迎してくれるんじゃないかしら!
長谷川:圭吾もいいでしょう?
佐々木:はい。もちろんです。大翔の能力には驚きましたが、それに助けられました。よろしく、大翔!
佐々木先輩も入部を歓迎してくれるみたいだ。
…てか俺、入りたいなんて言ってないんですけど!
まあ、なんか断りづらい空気だし入ってみるか!
大翔:はいっ!
元気に返事をして佐々木先輩と握手した。
ガラガラガラ
木の実:大翔の様子はどうですかー?
木の実先輩と凛先輩も様子を見に来てくれた。
長谷川:ちょうど今起きたところよ。今回は彼の身を挺した活躍のおかげで、犯人の確保に成功したわ。その功績を評して入部を認めてあげないかしら?どう凛?
凛:…
佐々木:彼の能力で僕は助けられた。凜はなんで拒むんだい?
木の実:凛と初めて会ったとき、目の前で全裸になったんだよ~
佐々木:はっ???ホントか?凛
凛先輩はコクリとうなずく。
佐々木:…っ反対!先生!やっぱり反対です!
大翔:え?
長谷川:はぁ…まあいいわ。顧問権限で入部させるわ
ついさっきまで歓迎されていたというのに、とんでもない掌返しを喰らい、賛成2名、反対2名という微妙な空気の中、将棋オセロ部への入部が決まった。
あんなに歓迎していた佐々木先輩ですが、凛の話を聞いた瞬間に反対派に。なぜなんでしょうかね…。




