入部(2/5)
資料室に呼び出された、ゴミ能力「即脱衣」を持つ大翔が出会った都凛から言われたこととは…
都:君、能力者だよね?
大翔:!?
あまりに唐突な質問に、全く声が出なかった。何故バレているのか、正直に答えたらどうなるか、そもそもこの人は誰なのか、人類は何故産まれそして死にゆくのか。そんな考えが脳内をぐるぐると回る。
大翔:え、え、あ、いや…
都:あ、ごめんごめん。驚かしちゃって。実は私も能力者なの
大翔:ええ!?能力者なんですか!?
都:そう。一般生徒には秘密ね。で、君もそうなんでしょ?
大翔:はい…。僕も能力者…ではあります
都:長谷川先生によると、私と同じ系統の能力って言ってたけど、君の能力今見せれる?
大翔:え!?同じ系統なんですか!?
まだまだ聞きたいことはいっぱいあったが、こんな美人の先輩が、俺と同じような破廉恥な能力をもっていることに、なんだか非常にテンションが上がった。
大翔:まじですか!?
都:うん、そうだ!せっかく数少ない能力者が出会ったことだし能力の見せあいっこでもする?
大翔:ええ!!いいんですか!?!?
なんということだろう。俺のゴミ能力は今日この日のためにあったのだと強く確信し、神に感謝した。
大翔:じゃ、じゃあせーのでいきましょう…
都:OK。はい…せーの。
即脱衣!!!
俺は一瞬にして全裸になることに成功した。興奮からか周囲の音が一切聞こえなくなった。
都:ーーーーーーー!!!!!
大翔:ーーー!?!?(なにっ!?!?)
目の前の先輩は、制服を着たまま、両手で目を隠して大きな声で叫ぶようなポーズをとっている。しかし、その声は全く聞こえない。さらに、自分の声もこもっていて、声を出している感覚がしない。
というより、やばい!!今の状況を客観的に見たら全裸の男子生徒とそれを見て叫ぶ女子生徒。完全に事案だ。
俺は急いで近くに綺麗に畳まれた制服に手を伸ばす。
その瞬間何者かに肩を掴まれた。
振り返ると緑のリボン(3年生の色)の女子生徒が、怒りを込めた笑みを浮かべていた。
3年女子:ーー、ーーーーーーーー?
口を動かしているのは分かるが、何を言っているか全く聞こえない。
大翔:ーーーーー!ーーーーーーーーー!(すみません!何も聞こえないです!)
3年の先輩は、はっと気づいたような表情をして、両目を隠している都先輩のもとに近寄り、耳元で何かを喋りだした。すると、張り詰めた空気が緩和されたような感覚があった。
改めて、3年の先輩がこちらに向かってくる。
3年女子:君、何してるのかな?
大翔:いやっ、違くて!あ、いや…違うんです!
威圧感のある笑みで問いかける先輩に対して、大事な部分を両手で隠しながら、最大限に焦って弁明しようとする俺。半径100キロ以内で今一番滑稽な場所はここだろう。
3年女子:入学早々、凛に手を出そうとする奴が現れるなんて!早く服着てどっか行った!
3年女子:可愛そうな凛…。よしよし。もう追い払ったからね
3年の先輩が、都先輩の頭を撫でて慰める中、急いで制服を着る。
制服を着終わると、冷たい目線で詰め寄ってきた。
3年女子:ほらっ!あっち行け!!
大翔:はい!すみませんでした!!!
正直、状況がカオスすぎて反省にまで思考が及んでいなかったが、今すぐにでも逃げたいと思い、とりあえず謝って、早急に部屋を出ることにした。
焦りながら荷物を持って、部屋を出ようすると、ドアのところで誰かにぶつかってしまった。
1年生が赤、2年生が青、3年生が緑のリボンかネクタイをしています。




