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RESTART FANTASY【リスタート ファンタジー】  作者: 棚山 もんじゃ
第2章
24/27

とある従者の日記(2-8時点)


4月28日

母さんから《しごと》をしろと言われた。

せからしか、といってウシのちちしぼりにもどったらアタマをなぐられた。



5月1日

しかたないから《しごと》についた。

おひめサマのそばやく?らしい。

よくわからない。

ソバ食べれんのかな。



5月2日

あれはやばい。



5月3日

何とかしないとあの子こわれる。

とにかくあのカンソウしきったメンみたいな顔をほぐさないと。



5月4日

ソバはだめだった。

次はさら回しでもしてみよう。



5月5日

好きなものすらききだせない。

でも、へんがおしたら笑ってくれた。



5月6日

名前くらい呼んでほしい。

こっちが呼んだらたしか…ふけいざい?でしょっ引かれるかな…



5月7日

だれもあのおひめサマの好きなもの知らないんだけど。どうなってんだココ。

使用人もほとんど近よらないし。

たまにゆでタマゴみたいな大臣と、

やせ細ったニンジンみたいなジジイがエラそうに押しかけてくるのがめんどうくさい。



5月8日

妹いるのかよ。

王妃サマも王サマも妹にはあまいのな。



5月9日

イミわからん。なんだこのたいぐう?の差。

なんでジュリアが怒られないといけないんだ。

もっと言い返せばいいのに。



5月10日

あの子第一王女なんだよな…?え、ちがう?



5月11日

間違いなく正妃の子。というか、ヤバいことまで知ってしまった。

明日消されたらどうしよう。



5月12日

首つながった。ジュリアさま最高。

やっとまともに声聞けた。きれいな声。









3月21日

ジュリアの肌つやが良くなってきた。

この調子でガンガン健康になって笑ってほしい。

こんなとこに閉じ込められてていい人じゃない。




6月25日

妹姫様もやっぱり蕎麦はダメ、あと辛い系もダメ。

好きなものがジュリアに似てる。さすが姉妹。

蕎麦はまた改良しよう。




7月2日

愛称を呼んでもらえた!

最近は元老院のジジイを言いくるめて外出禁止が緩くなった。

お忍びで窮屈だけど、それでもあの鳥籠から出られるだけマシ。




8月19日

コッソリ作っていたバラ園が完成!

喜んでもらえたようで何より。

姫様には笑顔が一番似合う。




9月11日

歳そんなに変わらないよな…なんだあの成長…メロンかよ…

私は…駄目だ、母さんも姉ちゃんもみんなまな板だ。











5月1日

あれからもう数年。随分と長い付き合いになったものだ。

主従の誓いを改めてしたあの日から、久しくジュリアと呼べていないのが

少しだけ寂しい。

それでもいい。ずっとお傍に。姫様の幸せのためなら、私は何だってする。



5月5日

何故、何故、彼女の運命はこうも残酷なんだ。

彼女が何をしたっていうんだ。

ジュリアはほんの少し堅物で、不器用だけど、優しくて賢くて、痛みを知りすぎたエルフだ。

もう、いいだろう。

これ以上、私の主を傷つけないでくれ。

自由がないのはどうしようもない。だからこそ、せめて、笑って暮らしてほしいんだ。














2月10日

セントレードが堕ちたらしい。

いま世界中で何が起こっているんだ…?

姫様に危害が及ばないよう、警備を倍にしよう。





3月3日

神は姫様から生きがいすらも奪うのか。

これからこの国を姫様が変えるんだと、その矢先に。

元老院のジジイが軒並み病にかかったのは腹の底から愉快だった。

さて、これからどうしますかねえ。




3月4日

エデンに隠されている秘宝を探すことに。

馬が無事でよかった。道中気を付けないと。

母さん、姉ちゃんたち、兄ちゃん、じっちゃんばっちゃん、

いってくるよ。




3月5日

エデン到着。

この町には蕎麦がない。絶望した。




3月6日

あのアホ毛を信用していいのか…?

頭が足りていなさそうだから、案内役と肉盾くらいにはなるか。




3月7日

ここにも来た。

だが杖は手に入れた。




3月8日

ポニテが起きない。

にしてもこの国の民は生にどん欲だ。

いや、人間が生に貪欲なのか?

エルフの私らからしてみれば、悪あがきにしか見えないな。

みんな世界樹に還るだけだというのに。




3月9日

まーだポニテは惰眠を貪っている。

姫様の精神状態は不安定。食べれば多少マシ。

人間は信用ならないし、裏手に見える果樹園からいくつか拝借。

一応、ポニテの分も貯蓄用と一緒に置いておこう。




3月10日

エデン沈黙。

でもアポニテのおかげで何とかなりそうだ。

コイツの杖で国の再建をして、姫様が女王となる。

そしてクソッたれナスビ野郎に引導を渡してやる。





3月11日

カロラ到着。

財布に名前入れたのは兄ちゃんだな…。


カロラも名を連ねる。

この御一行様、どんどん仰々しいメンツになっていくな…。

一般人の肩身が狭い。

とりあえず王族を守れるのは私かポニテだけだし、準備運動は欠かさずにやっておこう。



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