閑話 ともに囲んで
本編の方が、書き終わりませんでした……
ので、閑話です
時系列的には本編終了後くらい……かな?
ちなみにネタバレやほのめかしはないです
「はぁぁ……お蕎麦、美味しいですねぇ……」
「そうね……やっぱり、今日にお蕎麦を食べないと、今年が終わるに終われない気がして仕方ない気がするわ」
今年一年が終わろうとしている夜。リアーズに存在する部屋の一角にて、俺とイルミス、コダマの三人は、「こたつ」なるものに入って、共に蕎麦をすすっていた。
コダマ曰く、この蕎麦は「年越しそば」という縁起物らしい。コダマの元いた世界での習わし、というやつだろう。
「それにしても、今年は色々とありましたね。なんだか、昨日のように思えることばかりな気がします」
「……そうだな。俺は色々ありすぎて、未だに実感のわかないこともあるぞ。……まぁ、全部実際に起きたことなんだけどな」
「ふふっ、ケインらしいわね」
イルミスが思いふけり、コダマがくすくすと笑う。そんな、ほんのひとときが過ごせることが、俺にとっては嬉しいことだった。
「およ?ケーちんたち何食べてんの?ソバ?つかなにその机?」
「ん?あぁこれはだな……」
ふと、こちらを覗き込んで来たライアーに、コダマの習わしのことを話すと、「それ、皆に伝えなきゃダメじゃん!」と言われ、ライアーは出ていってしまう。
それから、あれよあれよという間に、全員が集まってきてしまっていた。
「……コダマ。蕎麦、足りるか?」
「……ギリギリ、多分」
「……ま、作りますか」
「うん、そうだね」
「あ、私もお手伝いしますね」
そうして、ワイワイガヤガヤとした空気の中、今年最後の夜は更けていくのだった。
これにて、今年最後の更新となります
皆様、今年も本作を読んでいただき、ありがとうございました
来年は蛇年、つまりメリア&ライアーの年ですね!……今年こそ、早めに更新できたらいいなぁ……と思いつつ、〆とさせていただきます
改めまして皆様、来年度も本作をよろしくお願いいたします




