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異世界と少年1

少年は夢を見た。


目を見開くと草原に立たされ、学生服姿でそよ風に揺れる髪を手で抑えている。


「夢かなーこれ。でも、風が気持ちいいな。って、夢ではないか」


少年はいつもの生活をしていた。朝起きたら、寝巻きから学生服に着替える。食事は卵と味噌汁、漬物は自家製の白菜の漬物。白米に味付け海苔を巻いてムシャムシャ食べる。ハミガキをして玄関のドアに手をかけて、外に出たら、草原に立たされていた。少年は出てきたドアに振り返った。


「なんもないか」


ドアをくぐってきた筈のものが無い。


少年は平静を保っているように見えて内心焦っていた。


両親や家族はいない。


物心ついた時、孤児院で育てられ、学校には国の援助金を貰っているからということで行かせて貰っている。

ここが少年にとって見知らぬ土地であることは目の前の草原、奥に見える建造物らしきものを見て判断ができた。


少年は近くにあった岩に腰をかけて考え始めた。ここの場所が知らない場所である以上、目の前の生活できることを優先するしかない。

ならば、人を頼りにまずは情報を集めないといけない。


「んー。じゃあ動くか。。まずはあの建物に近寄って様子を見てみよう」


少年は草原を歩いては周りの景色を堪能していた。


「(‘こんなにも自然の豊かな場所見た事ないな)」


少年の見渡す景色には赤・緑・青・白と花や木々の葉で彩りの多い風景が少年の気持ちに落ち着きを与え、不安な感情から興味へと移り変わっていった。そんな時である、木々の隙間にちらりと小動物毛皮らしきものが見えた。


「(ん?なんだあれ、狐か?)」


少年の見つけた小動物らしきもの、それは小動物なんて可愛いものではなかった。デビルフォックスという狐に似たモンスターで、この世界にいるごく普通の狐によく似ている為、行き交う人に油断を与え、隙を見せた時に麻痺性のある牙で襲いかかり、身動きを取れないようにして人肉を喰らう凶悪なモンスターである。





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