4話
Side勇者達
次の日、私達はダンジョンにいた。
どうやら王城が管理しているダンジョンらしい。
ダンジョンというとは、ダンジョンコアといわれるものから生成された物でである。
このダンジョンは、難易度も低めで、危険の少ないので、レベル上げには最適なのだ。
そこで私達は無双していた。
「そっちいったぞ!」
「おっけー。」
ザシュッ!
その一撃で魔物は絶命する。
そんなことを1週間ほど続けているとさすがに飽きてくる訳で
「あー、めんど。」
といいながら、
勇吾は魔物の首をはねた。
そして、下に下りる階段をみつける。
「おっ、よっしゃ。これでこの階も終わりかー。」
「そうね。次は9階よ。頑張りましょう。」
「おうっ。」
そう言いながら階段を下りる。
まだまだこのダンジョンは終わらない。
この調子でレベルを上げなきゃね。
一方その頃、戮はゴテヘゲンにいた。
「ありがとうございます。リヴァイアサン。」
そういって、リヴァイアサンと別れる。
目の前には森があった。
その奥に沢山の気配を感じるので、街があるのだろう。
まずはそこで情報を集めよう。魔王に会うのは、その後だ。
3日後
僕はゴテヘゲンの王都、ゾゼメカドにいた。
中心に大きな城がある。
そこに魔王がいるらしい。
今代の魔王はとても強く、優しいらしいがどうでもいい。
とりあえずは、城に侵入することから始めないといけない。
夜、王城の中にいた。
今は魔王達と幹部達が話し合っているらしい。
そこに堂々と入る。
すると、一斉にこちらを向き、武器や手を構える。
「おい、何しに来た。」
「いえ、少し魔王様と話し合おうと思い、来ました。」
「なにっ、魔王様にだと。」
「人間との関係についてお話があります。」
「? どういう事だ?」
「あぁそれは、僕が人間だからです。」
「!? 何故ここに人間が!」
と、話していると
「もう良い。」
と、女性から声が掛けられる。
すると、さっきまで話していた男が黙る。
「あなたが魔王ですか?」
「あぁ、そうだが、人間がどうした?」
「あなたはケアテゼゼに攻める気はありますか?」
「ない。」
「それならいいです。」
「? お前はなにを話に来たのだ?」
「攻める気はあるかないか聞きに来ただけです。」
そんなことを魔王と話していると
「こいつは人間です。殺しましょう!」
などとさっきとは違う男が言ってくる。
「不要だ。」
「何故です魔王様!こいつは人間ですぞ!」
「それでもだ。」
そう言い合っている。
「すみません。僕、人間じゃ無いです。」
そう言いながら、僕は人化を解いた。