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掌恋愛  作者: 光月獅狼
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依存症

 尊い犠牲、というものに幻想を抱いている節がある。

 修道女が邪悪なるものを封印するために、聖なる剣で己を刺し貫いたり、俺の犠牲で済むのならとビルの屋上から飛び降りたり。

 悲劇は美しい、に近いだろうか。何かに殉じることは美しくなかろうか?


 壮大な尊い犠牲よりは矮小で自己保身かもしれないが、愛する人のために身を引くというのも美しい犠牲なのではなかろうか。

 別に浮気をされたわけでも、想い人の存在を知ったわけでもない。多分順調。

 しかしなぜこんな考えになるかといえば、ただ自己肯定感が低いからなのであろう。

 まあ世の事実として自分より魅力的な人は山ほどいるのだから仕方ない。そう思っていないとやっていられないし、そうはなりたくなかったが凄まじく依存してしまっている自分がいる。

 ちょっと離れるだけで凄まじく不安になってしまう。依存したくないしたくないと思いつつこのザマだ。死にてえ。死なんけども。ただそのくらいの自己嫌悪にぶち込まれている。誰に?自分にだよ。


 依存したくない理由だって嫌われたくないからだ。迷惑をかけたくないという建前の裏はそんなバカみたいな本音でしかない。

 なんならもしフラれたとしても大丈夫なようにありもしないのに最悪なパターンも想像しまくってまた凹む。いい笑い話だよな。笑える。

 そんでもって最後は悲劇のような自分を描き出すのだ。

 自己陶酔もいいところだよな。

 だから自分の心臓に刃を突き刺してとっとと逝ってしまいたくなる。

 くそみたいな自分から早く逃げさせてくれ。あぁくそったれ。

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