赤髪の人のあの声が生まれ変わっても忘れられない件について。
短編の感想を見るに同世代さんやら例のゲームにはまった人がいる事が嬉しくてかっとなって書いてます。
赤髪が視界の端で揺れた。
私は呼び掛ける。
振り向いた男は微笑んで言った。
「やぁ、お嬢ちゃん何か用かな?」
真っ赤な赤髪に大人の色気、エロかっこいいきざったらしいい話し方。
ああ、まさか貴方は!
「オ○カー様だとおおおおおぉぉ?!」
「わっ!どうしたの?ゴルチェ。
誰なの、オス○ー様って。モエモエ亭のオスカーさんのこと?」
ソファーでうたた寝していて飛び起きた私を心配そうにのぞきこむのは赤髪のチャラ男系不憫な元盗賊な夫のヘイオス。
彼は私の姿に変身させた時に、不幸にも屑(勇者)に襲われボロボロなり極度の男性不信になってしまったので(詳しくは『私のモブ姉が勇者を好きとか、あり得ない。』を見てくれるとよいです)、私が責任をとり嫁に…あ、いや、婿にした。
愛はある。
前々からいいなとは思っていたんだよ、ほんとだよ。
だって聞いてくださいよ、魔王倒すまでの強行軍で当然野宿もしたんだけど、その間食事を作ったのヘイオスだからね。激ウマ飯でした。
私?作るわけない。前世も今世も作れなくても生きていけてるからね。
私の胃袋をつかんで放さないのはモブ姉が第一位というか永久に不滅だけど、それに匹敵するかもしれない男、それがヘイオス。
恐ろしい子です。(笑)
魔族と和解したときに酒盛りとなりつまみを甲斐甲斐しく作り続け、ぜひに欲しい!とまで言われた男ですからね。
女性率が高かった。ちなみに屑は空気を読まずに襲いかかり、瀕死中だった。
モブ姉への愛も受け止めて、かつ丁寧な対応。
そして家事を完璧にこなす。
しかも金管理も完璧にできる。
私の嫁は世界一だ。
「あー、あれだよウテナに見せてもらった読み物の登場人物。」
「ふーん?
おやつできたからユニシスさん達も呼んできてもらえるかな。」
先日、モブ姉と神官さん、私とヘイオスの新居が完成した。
もちろん隣同士にしてある。
朝は別だが昼やおやつ、夕食はどちらかの家でとったり食べに行ったり、人を招いたりして一緒に過ごしている。
モブ姉と私は元々共同生活していたし、ヘイオスと神官さんは勇者パーティーに入る前は基本二人のパーティーで旅や冒険をしていた事もあってもめることもなかった。
むしろ側にいないと落ち着かないという。(笑)
それにしても…と私は隣の家に行きながら思った。
なんでオス○ーじゃなくサン○ンじゃなかったのかと。
サ○ソン…最終回で幼い妻といちゃラブしてた白スーツ。
大人になってから思い返すとけっこう突っ込みどころとか倫理とか色々あってNHけーさんすごいねと思いました。
ああ、不思議の海の~の登場人物です。
なんでオスカ○ーとサンソ○が繋がるかなんて…ふふふふ。