何も起こらないで欲しい(仮)
この学校には言い伝えがある。
数字が揃ったその年に何らかの出来事がおこるのだと……。
***
「はぁ?」
怪訝な声を上げたのは轟 千鶴である。
「あれー?知らないの?有名じゃん。この学校の数奇伝説」
「知らないよ!何?その数奇伝説って」
心底意味がわからんと千鶴が問えば幼なじみであり友人であり同じクラスの笹岡 上総がニヤリと笑い説明した。
曰く、この私立青嵐高等学校には昔からこの数奇伝説と言うものが言い伝えられているらしい。
その内容とは数字の付いている名前の生徒が1~9まで揃った年に何かが起きるというものだった。
「へぇー。そんな言い伝えがうちの学校にあるんだー。でも上総なんでそんな詳しいの?私らまだ入学したてじゃん」
千鶴の言う通り彼女らは四月に入学したばかりの一年生である。
そして、まだ今の暦は四月。まだ、部活などにも入っていないので部活の先輩にも聞くことは出来ない。
「いやいや、今、有名って言ったよね?」
「そんな学内限定の話入学してすぐ有名だからって耳にはいらないでしょー?!」
そんなにバカじゃない!と怒る千鶴を宥めながら上総は笑いながらあっさりと種明かしをした。
「お母さんがここの学校出身だったんだよ。
でも、実際にこの数奇伝説って有名だから詳しい内容はともかく“数奇伝説”って言葉はすぐに耳に入ったけどね。」
「そういえばおば様ここの卒業生だったっけ。なるほどねー。」
と、うんうん頷いたあと千鶴は「で?」と上総に聞いた。
「何もこんな抽象的な話で終わらせる何てことないんでしょ?」
そう水を向ければ上総はにんまりと不思議の国のアリスに出てくるチェシャ猫のように笑った。
「そう、ここからが本題。
この数奇伝説に出てくる1~9の数字がね、私達の代が入学したことにより揃うのよ。
しかもこの伝説の元になったと言われてる一青・二十里・三亥・四阿・五十川・六道・七種・八朔・九曜がそろうの。」
これは何か起こるような気がしない?と笑った。
思い付いたので投稿してみました。
一応連載になる、予定だったもの( ̄▽ ̄;)
思い付いたら連載しようかな、とは思っています。
やる気なし主人公と乙女ゲーでいう攻略者といわゆるゲームでいう愛され主人公。
……つまり二番煎じですよね。わかってます。
なのでまぁ…連載してもなぁ…という風に思ってます←
ファンタジーなのは…恋愛要素ないからということと、あと一応【数奇伝説】というものも考えたので…(´゜ω゜`)
なにかしらご指摘ありましたらよろしくお願いしますm(_ _)m