バイオレンス??
僕は今、姉さんに言われてある所に向かっている。『姉さん』と言っても血が繋がった姉弟では無い、昔僕を拾って育ててくれた人だ。親でもあり師匠でもある。
その人に「学校で社会勉強でもしてきたら」と言われ、姉さんから言われた『キベリック魔法学園』行きの電車の中に今はいる。
窓から見えるのは…「血肉が飛び散り、街が赤黒く染まっている光景。窓を開けなくても聞こえてくる生者の断末魔。臭ってきそうな程の腐りきった人間の死体が歩いて来て電車に当たる音。皆一様に電車に乗っている者はカーテンを閉め耳を塞いでいる、それでも1人、2人と吐いている者が見受けられ、電車の中は凄い臭いで充満している。でも誰も窓を開けようとはしない、開ければ臭いは少しは和らぐかもしれないが、その代わりに腐った死体が歩いて来て偶然にも電車の中に入ってしまう可能性があるからだ。この電車は運良く噛まれてる者が居なく走りつづけているので、このままキベリック魔法学園都市まで無事着けば生き延びる事が出来る。だから皆どんなに酷い臭いだろうが出来るだけ不安な要素無くせるよう窓を締め切っているのだ。」
……………………
「ドンッドンッと電車が腐った死体同然の人間を跳ね除ける音が激しくなってきた。俺はそれが何を意味しているのか分かった。他の乗客も音に気付き始めて居る者が少し出て来た所で勘違いをした者が大声言い放った『やった!!もうすぐキベリック魔法学園都市に着くんだ!!』これは勘違いだ。そう考え方としては間違えては無い。多分当たっているだろう、キベリック魔法学園都市は10mはある塀が周りを囲んでいるそのお陰で世界がこんな風になっても持ちこたえて居られる。塀があるから歩く死体も登れず周りにいっぱい居る、この考え方だ。で今列車はその歩く死体の中をぶち抜いて進んでいると言いたい訳だ。だが、それはカーテンを締め切っていてのタダの空論に過ぎない、俺はカーテンを締めないで外の風景(死体が死体を喰ったり、逃げ惑う生者が喰われたりと塀などドコにも無い)を見ているので勘違いだとわかる。他の乗客でこの勘違いを分かる者は極少数で、多分何度かキベリック魔法学園都市に行った事のある者が感覚的に分かって居るのだろう。『まだまだキベリック魔法学園都市には着かない事を』それを知るよしもない『勘違い人』仮に『A男』としよう、A男の空論に乗客はオオォ!!と歓喜の声上げている。A男は、何かの新興宗教の用に乗客達の前に立って話し始めた。俺はこのままでは、いずれ歩く死体に止められると思い、勘違いだと気付いていると思われる学生服を着た男女3人(男1人女2人)に声をかける。」
隣りの人がずっと独り言でバイオな話し始めちゃったんだけど…
「あの~前の席座っても良いですか?」
通路から少女が尋ねてきた。
この電車は4人用の個室の列車1つ立ち乗り
列車4つで構成されている。普通だったら僕が座っている個室の方は、予約制で結構お高めなのだが姉さんが予約しといてくれたから僕が悠々と黄昏て居られる空間があったのだが…
「良いですよ。この隣に座ってる人なんて無言で入って来て独り言でバイオレンスな事言ってますから」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
「んな!?オレだってちゃんと聞いたじゃんか!!お前がなんか黄昏てたからいつ気づくのかなて思ってボケ続けたと言うのに…」
「まぁ相席するのは別に良いよ。でも一応自己紹介だけして貰えるかな?」
「あっはい!!じゃあ私から メアネア・キベリック と申します!メアと呼んで下さい!学園まで宜しくお願いします!!」
「宜しくメア」
「まさかの学園長の孫娘が同席だと!?しかも先に自己紹介しやがった!!」
「早く自己紹介しろよバイオ~」
「そっそうですよ!私だけ自己紹介だなんてズルいです!バイオさん!!」
「やめて!バイオのネタはボケだから!!ってメアネアさんは聞いてなかったでしょ!?」
「えっ?私はバイオさんの後に着いて来たんですよ?バイオさんが一人で「失礼しま~す。逢い引きと相席とアイオンの目どれか如何ですか?」と言った後に…「分かった!分かった!!もうほじくり返さないでくれ!自己紹介すれば良いんだろ!!オレの名は ベルゼン 渡邉 だ。ベルで良い!宜しく」
「なんだバイオじゃ無かったんだ」
「当たり前だ!!」
「まさかのカスリもしないなんてorz」
「なんか逆に裏切ったみたいですんません」
「んじゃ僕の名前だ。僕は 異神 白夜 で性が異神で名前が白夜だよ学園まで宜しく」