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澱界宮の探索者  作者: 赤上紫下
第 06 章

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XX:登場人物設定(第 06 章)

只野(ただの)明路(あきみち)

 勢いで上級探索者になってしまったので、階級的に問題ないうちに中級ロビーの迷宮の探索を終えるためにちょっと連続で頑張った。

 明路の探索や昇級のペースは他の探索者と比べて非常に早い。ソロでもボス相手に余裕があるのと、最初に巨大なボスゴーレムを撃破していたのが主な原因。


 福岡市出身(善哉で団子入りの粒あんの汁物を連想するなど、西日本出身らしい言動は以前からあった)。世代的にあまり方言はきつくなく、多少は知識もあるので他県出身者が居る場では、片付けるという意味で『直す』、箒での掃き掃除を『掃わく』などとは言わないように気を付けている。

 ドラマは嫌い。テレビ(特にドラマ)をよく見ていて無意識に色々刷り込まれてそうな身内を、他の地方を就職先に選ぶぐらいには迷惑に思っていたため。(料理以外でもアレンジャー、なんということをしてくれたのでしょう、怒られても『よかれと思ってやったことだから』、見当違いの『お見通し』、などなど)


織宮(おりみや)(いのり)

 明路と比較すればまだ常識的な実力の下級探索者。

 東京出身。

 丸ごと消えたわけでもなく、中途半端に崩壊した地元を見て不安が掻き立てられている。三色の魔法少女を見て少し安心はした。


ウィッシュ

 祈への対抗心のようなものもあって、完全には成長しきれていない頃を再現した身体である希未(のぞみ)をよく出している。

 一般的に、中学生と高校生とを比較しても残りの寿命に大差はないが、中学生はまだ義務教育や成長期の途中。身体が作り物であっても、より幼い頃の身体の方が全身全霊を捧げてる感は強い、という理屈である。

 したがって、平和のために身を捧げていそうな三色の魔法少女はどうしても気になる相手である。



エレウマイア・ランス(エマ)

 幼い外見の女性。ちゃんと博士号を持っている博士。

 今回は色々無防備な魔術師風装備ではなく、迷宮都市で一般的な普通の服に白衣を着ている。人目もある真面目な場なので。


ベニー・ライド

 若い見た目の男性。ランス博士より実績では劣るがほぼ同格の博士。

 今回流れ着いた澱界出身の漂流者を実体化はしたがそちらはまだ教育中。


スペルバイド・イデア

 初老ぐらいの男性。ランス博士とはちょっと縁がある博士。

 異次元空間上を漂流していた織宮祈を実体化し、探索者として働けるように世話もした博士。

 ランス博士と比べると放任気味だが、一般的な視点ではこちらが普通で、ランス博士の方が人を簡単に信じすぎていて世話を焼きすぎているぐらいだったりする。



護衛兼戦力の上級探索者三人

 探索者としてのエマとも知り合い。

 人選には性格も考慮されている(ので手が出やすいララは居ない)。

 普通に上がってきて上級に至った探索者なので、数日掛かりの探索にも慣れており、迷宮に探索に入った回数も多いので気が長い。



井上

 突如として発生した大規模通信障害に対応するべく作られた『大規模通信障害対策本部』の現時点での長。


野中

 対策本部の一般隊員。


大規模通信障害対策本部

 通称、『対策本部』。

 異様に大きく育った野生動物相手に攻撃を行うなど、現実的な解決法であるとはいえ現行法上問題のある行為も行っているため、役職のみを置いてふわっとした組織にしている。

 警察の設備や自衛隊の装備を利用できるが、輸入が一切できていない関係で火薬や燃料の不足しており、よっぽどのことでもない限り武装はナイフやスコップといった近接装備で、パトロールも基本は徒歩。距離がある場所へ向かう際や、重量物を運送する必要がある、という状況になってようやくEV車を出すぐらいにはケチっている。

 狩猟も含めて戦闘の機会が多いため、他の住民と比べても存在強度(Lv)が高い。具体的には、初級探索者のなり立てくらいの運動能力を持つ。

 組織としては真っ当に暮らしている一般市民の安全を重視しており、人命や人権を脅かす集団を二、三潰すぐらいのことはやっている。集団の方も隔離された状況に乗じて過激になっていたので、各種メディアを通じてDD(どっちもどっち)論などを展開し、集団を露骨に擁護しつつ対策本部を批難した()()()の幾人かは、被害者に近しい市民の手によって残念な結末を迎えていたりもする。

 国内で武力を行使する集団であるため、理性的に現実を見ることを常に意識している。巨大な動物が出たといった通報への対応は早いが、ゴブリンやオークといったモンスターが出たというような通報は信じ切れていない。




三色の魔法少女達

 絵具などの方の三原色ではなく、光の三原色と同じカラーリング。

 同年代かつ衣装や名前も似通っていて共に活動する事も多いが、グループで選ばれたわけではない。それぞれの過程を経て魔法少女になった三人が、活動しているうちに協力するようになっていったという流れである。

 レッドが行方不明となり、今まで見たこともない巨大なモンスターまで現れて決死の覚悟で駆けつけたら通りすがりの集団が圧倒していて驚かされた。


 基本性能として、変身できる、発光する、空を飛べる、力が強い、頑丈、再生能力持ちで、証拠隠滅用の魔法も使える。衣装や戦闘用の魔法には若干個性が出る。

 変身中はレッド、グリーン、ブルーと互いに色だけで呼び合っていることは多いが、現在、しっかり決めたい場面では『魔法少女ブレイブレッド』、『魔法少女ホープグリーン』、『魔法少女ピースブルー』と名乗っている。

 ……といっても、マスコットなどもなしに変身できるようになってしまった女子中学生の自称にすぎない。カラーの変更はともかく名前は自由なので、別の名前を名乗っていた頃もあるし、今後も同じ名前であるとは限らない。

 平和のために活動しているのはガチ。ただし、何となくで痕跡を消す魔法も使えるため、対策本部がモンスターの実在に懐疑的なままだった一因でもある。




オークキング(第六東京)

 東京を含む澱界の漂着が五回目なので、元からあったものから数えて今回のものは六番目。その東京に出現したオーク達の(ヌシ)

 それなりに多才で記憶力も悪くないが、思考能力という点では悪い。体がデカい分だけ脳みそもデカいが、電気信号が伝わる速度は光速なので、それだけ通信に時間がかかるということでもある。頑丈ではあるものの、脳のどのあたりが何に使われるかは通常のオークと大差ないので、視覚と記憶と思考を連動させながら運動もする、といった複合的な処理にはどうしても通常の数倍の時間を必要とする。したがって、必然的に、前例主義の固い頭となる。

 サブカルでは割とよく見る緑色の肌で、ガ○ダムに迫る巨体を持ち、アレのサイズはもはや人の腕のよう……!

 ……まぁ要するに、巨体でありながら(体位や人を選ぶとしても)受け入れられる通常サイズの人間が居ないこともないサイズ。


オーク

 繁殖に他種族の雌を利用する寄生虫のような生態を持つことが多いが、雌雄があって繁殖は種族内だけで完結する例もある、ある程度共通した外見的特徴を持つ種族に対する呼称。

 他種族の言語を習得する個体が現れることも少なくないが、その個体も含めて大半は人類に対して攻撃的なモンスターである。

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