表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第三章 迷いの森
63/81

第55話 vsトレントロード


トレントロードと戦っているレン達は、ホムラの攻撃をトレントロードに当てることを意識して戦っていた。


しかし、ホムラの攻撃を何回か当てたのだが、それもまたすぐに再生されてしまっていた。



なのでレン達はトレントロードの鞭を避けながら、念話で対策について話していた。




(…また再生されてしまったぞ!)


(うーん…困ったねー。やっぱり威力が弱いのかなー?)


(バウゥ…)


(別にホムラが悪いわけじゃないからねー!気にしなくていいよー!ほんとに!)


(…ずいぶんと必死だな。)


(うるさい!)



イルスは一呼吸置いてから念話を続けた。



(はぁ…そうだねー。私に奥の手はあったけど、それはさっき使ったからねー…。)


(奥の手…?)


(うん、持っている能力を捧げて、一時的に天使の姿になるってものなんだけどー…)


(それはもう使えないのか?)


(…別に使えなくはないけどー…それで倒し切れなかったら、もう戦えなくなるほど弱くなっちゃうからねー。)


(そうか…。)




念話で作戦会議をしていたが、トレントロードの鞭での攻撃が止まり、トレントロードは鞭を枝に戻していった。



(…何だ?)


(…気をつけてー。別の攻撃をしてくるかもしれないよー…。)



イルスの予想通り、トレントロードは今までにない動きを見せた。


トレントロードは頭上に生い茂っている葉を揺らし始めた。その影響で葉が何枚か落ちて来ていた。



『……!』


(…来るよー!)



そうして落ちて来た葉っぱは空中で軌道を変えると、レン達に向かってまっすぐ飛んできたのだった。



「▼▶︎『光壁』!」



レンは咄嗟に『光壁』を張ったが、葉は鋭く尖っていたので、光壁を貫きレンの体に命中した。



「くっ…!」


「レンくんー!▼▶︎『癒光』〜!」


「…助かった。」



「あれは光壁だと防げないみたいだねー。だから避けるしかないかなー。」


「そうか…いや、待てよ。」


「どうしたのー?」


「一度、試してみたいことがある。」








少し時間が経つと、トレントロードはもう一度葉を落として来た。その時にレンは思いついたことを実行しようとしていた。



「光壁は貫通するが、これならどうだ…。」



またトレントロードは葉を操作してレンに向かって飛ばして来た。



「▼▲◀︎…『酸衣』!」



レンが新しい魔法を使うと、酸がその体の周りにまとわりついた。


「これで…!」



トレントロードの放った葉はレンに当たったが、周りに纏った『酸衣』に触れると葉は溶けて無くなった。



『……!?』



レンはトレントロードとの距離を一気に縮め、その幹を登っていった。


そのまま上に移動して、葉が生い茂っている部分まで到達した。



「これで葉を溶かせば…!」





「ウキッ?」


「はぁ?」


「キキー!」



トレントロードの枝で猿のような生物がくつろいでいた。レンは突然現れた猿に驚きはしたものの、すぐに臨戦体制に入った。



「ウキキッ。」



だが、猿はレンを見つけても襲ってくる様子はない。それどころか、穏やかな視線をレンに向けている。



「…魔物じゃないのか?…そうだ…▼▶︎『鑑定』。」



レンは『鑑定』の存在を思い出したので、その猿に使ってみた。





Lv 14☆ シエン

種族 聖獣族

技能スキル 

 縦横無尽 天才

特殊能力アビリティ

 強化 対魔 土魔法

・称号(加護)

【獣神の加護】【⬛︎⬛︎の加護】【⬛︎⬛︎】






「聖獣族…?それにLvの横に☆が…」 


「…ウキッ!」



すると猿は突然起き上がり、トレントロードから跳んで去っていった。



「…何だったんだ……?」





「っと、そんなことより!今はトレントロードだな…▲▶︎『酸散』!」


レンは気を取り直して、周りの葉に『酸散』を放った。その酸に触れた葉からどんどんと溶けていっている。



『…………!!!』


「うおっ!」




その時、トレントロードが勢いよく頭を振り回したので、レンは外に放り出され、そこから落下してしまった。


高いところからの落下だったが、レンは何とか無事に着地した。




「レンくん!大丈夫ー?」


「ああ、それで…上手くいったみたいだな。」


「トレントロードが苦しんでいるみたいだけどー…何したのー?」



「枝と葉に『酸』をかけて来たんだ。これなら再生しても酸は残って、枝と葉を溶かし続けるからな。」


「なるほどねー…。」


「…でも動きはより激しくなったねー。」





「強めの魔法のために魔力を溜めたいから、時間を稼いでくれるー?」


「ああ、ホムラ行くぞ!」

『バウッ!』




そうしてレンとホムラはトレントロードの所に行こうとした。しかし、その時イルスに呼び止められてしまった。



「あー…ちょっと待ってー。ホムラくんは置いて行ってくれないー?」


「それは…どうしてだ?」


「うーん…ちょっとねー。」


「…まあいい、分かった。」


「うん、ありがとー。」



そうしてトレントロードの足止めはレンだけで行うことになった。




トレントロードは苦しみながらもレン達の方向に徐々に移動して来ている。



『………!』



レンがトレントロードの前まで来ると、枝の鞭をレンに向かって振るってきた。追加で葉も飛ばして来ている。



「▲▼◀︎…『酸衣』」



先程と同じようにレンが『酸衣』を使い、酸の膜のようなものを纏う。




「っ!…だいぶ魔力を使うな。…カマキリの魔力を分けてもらうか…。」



『酸衣』は魔力を常時消費するので燃費が悪い。レンはそれをカマキリの膨大な魔力を使うことでそれを克服した。



『………!!!!』



トレントロードは本気になったようで、レンに激しい攻撃を仕掛ける。枝の鞭は10本以上に増えて、振るスピードも上がった。



『酸衣』では鞭は防げない。

なのでレンはそれを避けるか『光壁』で防御するかのどちらかで対処するしかない。


だが、『酸衣』を使いながら『光壁』を張ることはレンには無理だ。そのため鞭は避けることしかできない。



(イルスまだか!?もうそろそろ限界だ!)


(あとちょっとだからがんばってー!!)




『………!!!』



トレントロードはレンが弱ってきていることに気づいたのか、動きがより激しくなった。



「よし……」



レンは何とか鞭を避け続けている。

だが、その事に意識を集中し続けているからか、他への意識が向いていなかった。



『……!』



トレントロードは地面に潜り込ませていた根を地上に出した。そして根が出た位置はレンのすぐ隣だった。



「しまっ…!」



レンは横から出た根に反応できず、それに捕まってしまった。


トレントロードは捕まえたレンを押し潰そうと締め付ける力を強めた。



「ぐっ……うぅ… 」


(イルス…!魔法を…!)





「レンくん今助けるよー!」


イルスとホムラがレンの所に駆けつけたようだ。イルスはトレントロードに狙いを定めると、溜めていた魔力を一気に放出して呪文を唱え始めた。




「▲▲▶︎…『灼光槍』〜!」





イルスが呪文を唱え終わると赤色の『閃光槍』のようなものが現れ、それはトレントロードに真っ直ぐと放たれた。



トレントロードは地面から根を出し、壁を作ってそれを防ごうとしたが、イルスの放った魔法はその壁を突き抜けて、トレントロードの体に吸い込まれていった。


そしてその直後、トレントロードの内部で『灼光槍』が爆発してトレントロードの体を中から燃やし始めた。



そのトレントロードはレン達に背中を向けて逃げ出そうとしている。だいぶ弱ってきているのだ。




「逃がさないよー、▲▶︎『ウィンド』〜!」




イルスの起こした『風』によって火の手が強まり、トレントロードの体はボロボロになっていった。



「ホムラくん!とどめを刺してー!」


『…バウ?』


「もー!どうしてわからないのー!?お願いだってばー!」



ホムラは肝心な場面にも関わらず、イルスの指示がわかっていないようだ。



(ホムラがとどめを刺すんだ!)


『…バウッ!』



ホムラはレンの指示を聞くと、トレントロードに向かって走り出した。


トレントロードはそれを根で抑えようとしているが、ホムラは根を軽々と避けてトレントロードへと近づいていった。



『……「バウンヮン」!!』



ホムラは体から炎を放出しながらトレントロードの目前まで移動し、そのままトレントロードに向かって突進した。



『灼光槍』によって既に弱っていたトレントロードはそれに耐えられるはずもなく、体を崩しながら地面に倒れた。




「再生は…しなさそうだねー。」


「そうみたいだな。よくやったぞ、ホムラ」


『バウッ!』



「よし、それじゃあカマキリの方に行くか。」



レン達はカマキリの方に行って手助けをしようと思って移動した。


しかしそこで見たのは…





人知を超えたカマキリと蛇との戦いだった

人知…?虫知。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ