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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第三章 迷いの森
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第53話 目覚め

イルスと蛇が様子を見に行ってからだいぶ経った。

それでも蛇がいるので、魔物がいて戦闘になっていても心配いらないだろう。



「…そろそろ行くべきではござらぬか?」

「え、蛇もいるし安全じゃないか。しばらくしたら帰ってくるだろ。」

「確かにそうでござるが…」


「何か嫌な気配がするのでござる…」

「そうなのか?」



カマキリは自分よりも圧倒的に強く、勘も鋭いので説得力はあるが……。



「ホムラはどう思う?」

『…グル……』


ホムラにも聞いてみたが、何かを警戒しているのかこちらの声が届いていないようだ。



「…ホムラ殿も気づいているでござるか。」

「本当に何かあるのか…」



その時だった。



「これは…光?」

「そのようでござるな。」



空から謎の光が降って来た。

その光に触れてみるとほんのりと暖かく、心が癒されているかのようだった。



「ふむ…これはイルス殿の光でござるか…?」

「イルスはこんな魔法も使えるのか…。」



「向こうで発動した魔法がこっちまで届くなんて……やっぱり魔物と戦っているのか。」

「ならば今度こそ助太刀しに行くでござる。」





「いや、イルスには蛇がいるから問題な…うん…?蛇……?」



蛇……蛇!?


蛇!



どうして俺は蛇なんかを信頼してたんだ!?


じゃあ今イルスは蛇と一緒にいるのか!!




「どうして気づかなかった……!さっきもあんな…!」


「落ち着くでござる。」

『バウッ』


「ああ……すまない。」



「恐らくはあの蛇の魔法であろう。なぜかは知らぬがその魔法が解けたのでござろう。」


「そういうことか…」



蛇に魔法をかけられていたから、イルスの事も変に思ってしまっていたのか…。


もしかしてイルスには効いていなかったのか…?それでイルスだけで何とかしようと…!



「こうしちゃいられない!早く助けに行こう!」

「無論でござる!」

『バウッ!』



そうしてイルスの向かった方へと、みんなで移動を開始した。


イルス…無事でいてくれ…!








ーーーーーー










その頃、イルスは蛇から逃げていた。


天使状態が保てなくなってしまったので、レン達と合流するために走っている。


蛇の速度はそこまで速くなく、イルスなら簡単に逃げられるだろう。


しかし、他にも追っ手はいる。



トレントロードだ。



トレントロードの魔法によって逃げ道が防がれたり、攻撃を避けたりしていると逃げるスピードが遅くなる。


なのでギリギリ追いつかれていないというのが現状である。

そしてまた、不幸なことに…



「さっき『俊足』を捧げたから、少し走るのが遅くなっちゃったなー…。」



イルスはその時間中に全て倒し切るつもりだったのか、逃げることになるとは思っていなかったのである。



『おおぉぉぉお!!!』



ちなみに蛇は知能が低下しているようだ。巨大化してからは『お』しか口にしていない。


それでもイルスを追うという判断はできている。もしくは本能的なものかもしれないが…。



『………』


「うわっ!道が塞がれちゃったー!」



トレントロードによる妨害である。トレントロードはイルスの周りに木で壁を作り、イルスを閉じ込めたのだ。



『おおおおおおお!!!!』



イルスは逃げようとしたが、蛇は上空にあった頭を下げて来ていた。おそらく口から何かを出して、イルスに攻撃するつもりだろう。



「▼▶︎『光へ……魔力が足りないかー…。」



ついにイルスの魔力が切れてしまい、『光壁』で防ぐこともできなくなった。



蛇はそんなイルスに向かって口を大きく開いた。

喉の奥には赤い液体がうごめいており、今からそれを吐き出すぞ、とイルスに見せつけているようだった。





(…もうここまでかなー。レンくん、あとは頼んだよー。)



そして蛇はその液体をイルスに向かって吐き出した…




「▼▶︎『光壁』…!」

「レンくんー!?」



その時、レンが突然現れて『光壁』を展開した。


だが、吐き出された液体は、光壁に触れると一瞬で地面まで燃え広がり、そのまま周りの木を燃やし始めた。



その火の手はイルスの方にも広がっていった。イルスは魔力切れの影響か、すぐに動くことができなさそうだ。


だが…



『バウッ!!』



ファイアドッグであるホムラが、その体を壁にして防いだ。

種族的に火に対して耐性があるので、身を挺してイルスを火から守ったのだ。



「ホムラくん…。」



『………』



トレントロードが木の根を槍のようにして、イルス達に向かって突き出して来た。


しかしそれは……



「▲▶︎…『草刈』…!」




カマキリによって防がれた。

カマキリは周りの木の根を切ってイルス達を助け、そのついでに周りの木も切断していた。




「イルス殿、無事でござるか!某共が不甲斐ないばかりにこのような事に……」

「すまない、イルス…。」

『ワフ…』



「みんな…気にしないでー。助けてくれてありがとー…!」




「じゃあ話は後にして、あの蛇達を倒すよー!」




そうして蛇との最終決戦が、今始まる…!

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