第50話 『再生』
レン達がそれぞれ魔物と戦っている頃、カマキリはアースディアという鹿とファイアバードの二体を相手にしていた。
「まずは小手調べ…▲▶︎『両断』っ!」
カマキリはアースディアに近づき、鎌を横向きに素早く振った。
『…ピャァァア!』
アースディアは甲高い声で鳴きながら、鎌をツノで迎え撃とうとした。
しかし、鎌がツノにに触れると、触れた部分から先にかけてポッキリと折れてしまった。
「そこまでの強度はなかったようでござるな。」
『キィ!!』
アースディアはツノが折れたにも関わらず、カマキリに向かって突進をした。
それでもそれが当たるはずもなく…
「▲▶︎『命刈』」
カマキリの『命刈』によってとどめを刺された。
「次は…あの鳥でござるか。」
アースディアが地面に倒れ込んだのを確認してから、カマキリはファイアバードに注意を向けた。
ファイアバードは自分から向かってくるような気配はなく、遠くから様子を窺っているようだ。
カマキリはファイアバードに狙いをしっかりと定めてから鎌に魔力を込め始めた。
「▲▶︎『飛刃』!」
放った斬撃はまっすぐファイアバードへ向かって飛んでいった。
ファイアバードそれに反応できず、左の翼が『飛刃』によって切られてしまった。
そしてバランスを保つことができずに地面に墜落した。
「呆気ないでござるな…さて、レン殿達はどうでござろうか…。」
カマキリは魔物達から意識を逸らして、レン達の方向に移動しようとした。
『キィ!!』
「むっ!?」
突然後ろから鳴き声がしたかと思えば、アースディアが突進してきていた。
「ツノが生えている…?」
そしてカマキリが折ったはずのツノが元通りになっていた。
「この再生速度…あの蛇共に通ずる物があるでござるな…。」
カマキリはアースディアの突進を軽々と避けて、そのまま横から体を切断し、残っていた体を細かく刻んで再生できないようにした。
「後はあの鳥でござるか…。」
ファイアバードに視線を向ける。
先程までは地面に横たわっていたのだが、今は元気に空を飛び回っている。
「▲▶︎『飛刃』!」
放った斬撃はファイアバードに向かって飛んでいき左の翼を切り裂いた。
そしてファイアバードはまた地面へと墜落した。
「鳥も細かくしておくでござるか…。」
カマキリは墜落したファイアバードに近づいていった。しかし、落ちたところが茂みの中であったので一見どこにいるのか分からなかった。
結局、ファイアバードを見つけたのは少し時間が経ってからだった。
「もうここまで再生しているでござるか!」
1分にも満たない時間だったが、ファイアバードの翼はほとんど元通りになっていた。
「細切れに……はっ!」
カマキリは鎌を振り下ろしてファイアバードの体もアースディアと同様、細かくなるまで切り刻んだ。
「これは…面倒臭いでござるな…。」
カマキリはそう呟きながらレン達の方へと向かっていくのだった。
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『これはよそうがいだね。まさかあの「いぬ」いっぴきでとりたちがたおされるなんて…。』
『アノカンジ… オソラク「スキル」ヲエタノダロウ。ソレモトリニユウリニナルスキルヲナ。』
『そうかもね。あと「ありぞく」にひきでくまをたおせるのもおどろいたね。』
『マエハヤツラトモウイッピキイテモ、アットウシテイタンダガナ…』
『…そろそろぼくもいこうかな。』
『ホンキカ?マダハヤイキガスルガ…』
『でもはやくしないとただあいてをせいちょうさせるだけだよ。すぐにしとめたほうがいいとおもうよ。』
『ソレナラトメハシナイガ…。』
『…もしぼくがかえってこなかったら、うろぼろすさまによろしくね。』
『…ワカッタ。』
『それじゃあまものをじゅんびしてくれる?いまからすぐにいくから。』
『…アア。』




