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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第三章 迷いの森
51/81

第44.5話 森の奥で

とても短いです

『…ついに我とお前だけになってしまったな…。』


『うろぼろすさま…かなしい?』


『勿論だ。我があの時判断を間違えていなければ…今でもそう思っている。』


『しかたがなかったの。そもそもさいしょにこうげきしたのは、こっちのけんぞくだから…。』


『だが、その後の判断は間違えてしまった…。敵対せずに和解するべきであった。』


『きにしないで、ぼくたちはみんなこうかいしてないよ。』


『そうであるか…』



『あれ…だれかがきたみたいだよ。』


『まさか…奴がもう来たのか?』


『ううん、そこまでつよいかんじはないよ。』


『ならば…誰だ。』





『ウロボロスサマ、ハジメマシテ。マオウグンダイロクグンノヘイシダ。』


『魔王軍の者か…何用だ。』


『ウロボロスサマノハイカカラ、カマキリガデタト、ツタエテキテクレトタノマレタ。』


『そうか…ご苦労であった。だが、その配下はつい先程、命を落とした。』


『ソンナ……ウソダロ…!』


『本当の事だ…我も認めたくはないがな。』



『ウッ…ウウ…。』


『きみもかなしんでくれるの?やさしいね。』


『アナタハ…?』


『ぼくはうろぼろすさまのさいごのはいかだよ。ほかのはいかはみんな、あの「かまきり」にころされたからいないよ。』


『だが我らも時間の問題であろう…すぐに奴はここに来る。』


『ココカラニゲタリシナイノカ?』


『ぼくたちはさいごまでたたかうつもりだよ。そうしないとみんなにしめしがつかなあからね。』


『ソウカ…』


『それに奴はそう簡単に逃してはくれぬだろう。奴は我らが少しでも動きを見せると、それを察知して飛んでくるのだ。』



(…オレガデキルコトハ…ソウダ!)


『ウロボロスサマ、オレニカンガエガアル。』



『…何だ?申してみよ。』


『オレハマモノヲアヤツルマホウガツカエル。ソノナカニ、マモノヲヨビヨセルマホウモアルンダ。ソレヲツカッテ、モリジュウノマモノヲカマキリトタタカワセル。コノサクセンハドウダ?』



『このもりにはぼくたちと、おなじくらいつよいまものもいるからね。いいかんがえだとおもうよ。』


『…なるほどな。では実行してもらおう。』


『アア、ワカッタ。イマスグ…』


『ぼくもてつだうよ』


『スマナイ、アリガトウ。』









ーーーーーーーーーー








「ふぅ…多少は苦戦するかと思ったが…案外楽でござったな。」



蟷螂は森の入り口付近でそう呟いた。



「それよりも…」


「向こうに見えるのは外の光でござるな…もう何年振りになることか…。」


そうして蟷螂は森の外へ向けて歩みを進めていった。

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