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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第三章 迷いの森
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第42話 強力な蛇

戦闘が始まると同時に『共鳴』を使った。対象はこの場にいる4匹だ。


(これは一体…)


(魔法の効果だ!考えた事がすぐに伝わる!)


(バウッ)


(分かりました!)



『いきますよ…』


蛇は尻尾で薙ぎ払って来た。


(ジャンプだよー!)


(よしっ)


それを自分とイルス、ファイアドッグは跳んで避ける。


イルスは跳んでそのまま『飛行』を使った。



「▲▶︎『飛針』!」


門番は飛針を放ったが、鱗に弾かれてしまった。


『効きませんよ…「酸」!』


「▼▶︎『光壁』〜!」



門番に向かって放たれた酸を、イルスが光壁で防いだ。

だが、続けてこちらにも放って来ている。


その飛んできた酸は横に避ける。地面の溶け方から判断するに、酸の強さは変化していないようだ。

するとその時、門番の思考が伝わってきた。


(力を溜めますので、少し時間を稼いで下さい…!)


(わかったよー。)


(蛇の周りで走るぞ!)


(バウッ!)



ファイアドッグと共に蛇の周りで走りまわる。時間を稼ぐためだ。


『ちょこまかと…』



蛇はこちらに噛みつこうと大きく口を開けて飛び込んできた。



「それを待っていた!」



これはぶっつけ本番だが…



「▲▶︎…『酸』!」


生み出した『酸』を蛇の口内へ向かって放つ。



『口が開かない!?アリ程度の酸でそこまで…。やはり下級の眷属だと強度が…』



(バウッ!ヮゥヮェ…)


『ワオォーン!!』



遠吠え…?

共鳴を使っているおかげか、ファイアドッグが言っていることの意味が伝わって来た。


(今だ、この隙に…!)


(行きます…)


「▲▶︎…『三連毒針』!」


『これは…避けられないっ……!』



門番が尻にある針を蛇の脳天に刺した。

すると間髪を容れずにあと二発の毒針が刺さった。



『シ…シャァ……』



そして蛇は動かなくなった。










『ふぅ…不滅ですので死にはしませんが、倒されてしまうとは…癪に触りますね…』


『逆鱗、解放』


次の瞬間、蛇の体が赤く変色していき、前にも見た姿と全く同じになった。



(動きが速くなるぞ!)


『これで仕留めます。』



蛇の速度は前よりも断然速く、それに対応できずに突進をくらってしまった。


体中が痛くて動かない。これでは次の攻撃も避けられない。



「レンくんしっかり!▼▶︎『癒光』〜!」


イルスの癒光で怪我が治っていく。



『おや、回復しましたか…ですがその魔力も尽きるまで攻撃するだけです。』



蛇がまた突進をしてきた。それを何とか躱わすが、蛇は連続で突進をしてきたり、酸を吐いてきたりした。


直撃はしなかったものの、少し掠ったのか体の一部分に痛みを感じた。皆も同じように感じている事が伝わって来た。



「ぐっ!」



門番が突進によって突き飛ばされて墜落してしまった。

門番に近づこうとしたが、蛇が立ち塞がるようにいるため、治療したくても近づく事ができない。

『癒光』を見せたので、対策されてしまったのだろう。



『まずは一匹ですね…「酸」。』


「うっ…うぅ……!」



蛇は動けない門番に向かって酸を吐いた。

門番はそれを避ける事ができず、触れた部分が徐々に溶けていっている。


門番が酸で苦しんでいる感覚が伝わってきて、それに耐えられなくなったので門番に対しての『共鳴』を解除した。



『さて…次は誰がいいですか?』



蛇はこっちを向いて静かに尋ねた。

その物静けさに恐怖を感じざるをえなかった。




(レンくん、『合成魔法』を使ってー…それしかないよー…。)


(合成魔法?)


(前に少しだけ話したやつだよー。異なる魔法同士を合わせるんだー。)



確かにそんな話をした事がある気がする。合成魔法の使い方は教わっていないが…。


(2つの魔法を同時に発動してー、呪文を唱えたらできるよー。)


(それで何を使ったらいい?)


(自分で考えてー!)



え…?そこまで言っておいて丸投げはないだろ…。だが、イルスが考える気は無さそうなので自分で考えるしかない。


この状況を打開するためには何を……




『作戦会議は終わりましたか?念話で話していたのはわかっていますよ。』


「わざわざ待っていてくれるなんて余裕だな。」


『はい、実際余裕ですからね。まぁあなた方が何をしようとも私には通用しませんが…』



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