第41話 『不滅』
イルスと自分は国の門へと向けて移動していた。ファイアドッグの所に行くためだ。
その道中で,気になっていたことをイルスに聞いてみた。
「そういえばイルスに聞きたい事があるんだが…。」
「んー?どうしたのー?」
「魔物を倒した時に、『Lv20に到達。特殊能力・酸術を習得』って言われたんだが…」
「もうLv20になったんだー!すごいねー!どんな魔物を倒したのー?」
「いや…まずは質問に答えてくれないか?」
「ごめんねー…えっとー、さっき転生神様に頼んだやつだと思うよー?そういうのあったほうがわかりやすいかなーって。」
「確かにそうかもな。」
「ちなみにアナウンスがあるのはー、Lvが10の倍数の時とか、技能とか特殊能力を習得した時だよー。」
「Lvが上がった時に毎回じゃないんだな。」
「それも考えたんだけど、転生神様は難しいって言ってたよー。」
「そうか…。」
「ところで、どんな魔物を倒したのか教えてくれるー?」
「ああ、ファイアドッグの近くにまだ残っているはずだから、そこに行けば見られるぞ。」
「それじゃあ早く行こっかー。」
そうしてイルスと2匹でファイアドッグのいる、門の近くに移動した。
門では門番とファイアドッグがまた遊んでいた。
「あっレンさん、イルスさんと会えたみたいですね。」
「…またそんなに堂々と遊んでいていいのか?」
「はい、今はこの門を使うことはあまり無いですからね。」
「魔物はどこに?」
「場所は動かしてないので、その辺りにいると思いますよ。運ぼうとは思いましたが、重くて運べませんでした…。」
「へー、大きい魔物だったのー?」
「そうだな。見たらきっと驚くぞ。」
「これは期待が高まるね〜。」
「暇なので私たちも見に行きますね。」
『バウッ!』
「本当に仕事ないんだな…」
結局4匹で魔物を見に行くことになった。門に誰もいなくなるがそれでいいのだろうか?
何はともあれ魔物がいた場所に着いた。
蛇は…少し動かしたような跡があるが、ほとんど同じ場所にいるな。
「イルス、どうだ?」
「あの蛇が倒した魔物なのー?…本当に?」
「ファイアドッグと一緒になんとかな。」
「そうなんだー…でも…」
「何か気になることでもあるのか?」
「うん…ちょっと話が変わるけどー、レンくんは7つの種族について知ってるよねー。」
「ああ、前に教えてもらったからな」
「それじゃあ蛇はどの種族に入ると思うー?」
「『鑑定』で見たから分かるぞ、『竜族』だよな。」
「うん、そうだよー。蛇とかの爬虫類は、この世界の中で最強の種族…『竜族』なんだよー。」
「最強…?」
「見たことのない魔物だと思いましたが、まさか竜だったなんて…」
「でも、倒せているからこの蛇は大したことないんじゃないか?レベルも4だったし…」
「レンくん『鑑定』したんだよねー?その時に何か変わったスキルはなかったー?」
「スキル…確か『不滅』みたいなのがあったような…」
「やっぱりー!それを見て気がつかなかったのー!?」
「ど、どうしたんだ?」
「もー………気をつけてー!…その魔物まだ生きてるー!!」
『やれやれ…』
「誰だ!」
『不用意に近づくのを待って、一気に全員殺るつもりでしたが…なかなか賢いのがいるようですね。』
「この蛇…じゃないねー。」
『ご名答。私は迷いの森からこの魔物を観察している者です。』
『まさかアリとイヌに倒されるとは思っていませんでしたが…』
『ですがコレは不滅、どんなに倒しても無傷で生き返ります。』
「それなら次は倒した後に解体したら…」
『ええ、復活できませんね。』
『ですが…今回は私が肉体を操ります。あなた方が倒したのは、獣も同然の本能に従うだけのモノなので、先程と同じようには行きませんよ…。』
「これは危険ですね…国に戻って援軍を呼んできます!」
『させません。風よ…その力を解き放ち…防壁となれ「**」!』
蛇が魔法を使うと、自分たちと蛇を囲むように風が発生した。これでは国に帰れないだろう。
「向こうは1匹だけどこっちは4匹…倒せるか…?」
「レンくんの新しい能力を使えば勝てるかなー…いやー…結構厳しいねー…」
『話はこれくらいにして…いきますよ?』
「今は戦うしかないか…行くぞ、▼◀︎『共鳴』!!」




