表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第三章 迷いの森
38/81

第32話 ファイアドッグ

あれはまだ自分が巣にいた頃…


ハク先生に連れられて、チョウ族と共に外に出た時のことだ。


上空で魔物に襲われて、乗せてもらっていたチョウがバランスを崩してしまって自分は森へと落ちてしまった。


そこで遭遇したのが…


ファイアドッグ。炎を体に纏ったイヌだ。



襲われたので対抗していたが、その頃はまだ魔法も使えず、身体能力も高くはなかったので防戦一方だった。


きっとイルスが助けてくれなければやられてしまっていただろう。









そのファイアドッグらしき鳴き声が、洞窟の奥から聞こえてきた。




「うーん……これってファイアドッグの鳴き声だよねー…?」


「でも、イルスなら勝てるから大丈夫じゃないか?」



「いやー…前のはまだ幼かったっぽいから勝てたんだけどー……成体だったら厳しいかもー。」


「そうなのか…。」



あの時ので幼かったのか…。


だがこっちも成長しているはずだ。それにこちらは3匹いるので、有利に戦えるだろう。



「…そろそろ見えてくると思うよー。気をつけてねー。」



洞窟を進んでいくと、地面に落ちている羽根も多くなっている。その羽根を辿っていった先に何かの影が見えてきた。

しかし、その影を確認する前に、発動していた『ライト』が弱まってきていた。




「もう一度使うか…▼▶︎『ライト』」




光で照らすとその影の正体が分かった。




ファイアドッグ……は予想していたので驚きは無かったが、問題はその近くに倒れている『鳥』だ。


羽毛が毟られてしまったのか、所々素肌が見えている部分がある。見ていてとても痛々しい。




「イルス、あれがもしかして…」


「▼▶︎〜……そうだねー。あそこに倒れている鳥が魔族だよー。」



イルスが魔道具を使うと、棒は倒れている鳥に向かってその先端を向けた。その鳥が闇魔法の魔力を発していると言うことだろう。


鳥は気絶しているようだ。ファイアドッグがやったのだろうか…



「どうしますか?見つけたのは良いですけど、ファイアドッグがいて近づけません…。」


「…戦うしかないかー。」




『グルルル……グルァ』



「うん?何か様子がおかしいような……。」


「そうですか?私にはこちらに吠えているように聞こえますけど…」


「いや…まあ確認しようはないが…。」



話し方からファイアドッグに襲ってくる気は無いような気がした。でも言葉も分からないし確かめようはない。




「…えっとー…あっ、そうだー。」


「イルス?」


「レンくんさーそのファイアドッグにも『共鳴』って使えるー?」



「え?ああ、分かった…▼◀︎『共鳴』。」



イルスに言われた通りファイアドッグに『共鳴』を使うと、なんと成功してしまった。


イルスが魔法の説明をした時は、『共鳴』は仲間に対して使えると言っていたのだが……。


仲間とは何か、定義を考えさせられるな…。




「使ったがこれに何の意味が……って…あっ!」



使った瞬間、ファイアドッグの考えていることが何となくだが伝わってきた。


「何考えてるか分かるー?」



「ちょっと待ってくれ。今内容をまとめてみるから……」



種族が違うからだろうか。思考が読み取りづらくて時間がかかってしまった。



「ええと…どうやらファイアドッグが鳥を狩ったみたいで…いざ食べようとしてみると歯が刺さらないほど皮が硬かったらしい。」



「それは分かったけど…でも何で襲ってこないのー?魔物なら本能的にこちらを襲ってくるはずなんだけどー……」


『グルァ……』



「まだ何か伝えてきているるみたいだ。何々…?気がついたらこの洞窟にいた?この洞窟にいる前は…………え?」



「どうしたんですか?」



信じられないような内容を聞いてしまった。ここは一旦……



(イルス、ちょっといいか?)


(んー?何かあったのー?)








(このファイアドッグなんだが……『地球』にいた記憶があるらしい。)






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ