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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第二章 アリの巣の外へ
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第28話 これからの方針

巣の外に出てからしばらく待っていると、女王とウララが来た。どうやら会議が終わったようだ。


するとウララがこちらに来て声をかけてきた。



「お待たせしました。」


「大丈夫だよーそんなに待ってないからー」



イルスの言う通りそれほど時間は経っていない。

精々10分ほどだろうか。



「そうですか、良かったです。それで、話し合いの結果ですが…」



「話し合いの結果、私達スズメバチ族はこれからレイを中心として、ミツバチ族の巣を修復していくことになりました。」


「巣の修復が終わったあとは、関係を元通りにするために交流を行っていく予定です。」



「あとは魔族のことですが…ミツバチ族の方で、不確かですが謎の飛行している物体を見たという情報があったようです。」


「目撃した方がちょうど巣にいたみたいなので、呼び出してここに来てもらいました。」



そう言うとウララ達の後ろから小さいミツバチ族が出てきた。



「彼女は生まれて1週間ですが、蜜集めに一生懸命張り切っている良い子なんです。…あっ、もう話していいですよ。」






(うん、わかった!)



どうやら念話で話すようだ。



(あのね、前にみんなとお花畑に行った時なんだけどね…)



(みんなが遠くにいっちゃったから、早く行かなきゃって思って飛ぼうと思ったの。)


(その時に風の音がしてね、後ろを見たら"黒い鳥"がこっちを見てたの。でも、すぐに"森の方"に飛んでったよ。)





「この辺りで鳥といえば魔物ですが、もし魔物ならばきっと襲ってきていたはずでしょう。なので魔族である可能性が高いです。」



確かに、前にイルスが話していた内容では、魔物はその大陸にいる種族を本能的に襲うことになっていた。

そのため意思がしっかりあるその鳥は、別の大陸から来たと考えられる。



「あと彼女の言っている森というのは、おそらく北にある森です。ですが、その森というのが少し問題でして…」


「どういうことだ?」



「ええ、花畑が接しているのは北の森だけです。そしてその森というのが…」




「"迷いの森"です。」


「迷いの森は虫族大陸の中で一番大きな森で、中で迷ってしまった者は、二度と外に出ることはできないと言い伝えがあります。」



道に迷ったら出られない、か……





(レンくん大丈夫〜?迷ったら出られないんだって〜)


(………)


(前も道に迷ったもんね〜)



何も言い返せない…


確かに前も、チョウ族の国に行くはずだったのが、道に迷ってミツバチ族の国に着いてしまった。


前世の記憶はないが、もしかする前世でも方向音痴だったりしたのだろうか。 




「そして、ナオにはその森の調査に行ってもらおうと思っています。」



「この迷いの森の調査ですが行かれますか?レンさん達は十分に動いてくれたので、今回は休んでもらっても…」



「それじゃあお言葉に甘えt…」

「行くよー行く行くー!」



イルスがこちらの顔を押しのけて返事をした。



(イルス……)


(えーでも前にレンくんって「一度関わったことは最後までやりきる〜」みたいなこと言ってなかったっけ?)


(記憶にないな…)



頭の中にはそのようなことを言ったという記憶ははなかった。イルスがたった今考えたんじゃないか…?



(誤魔化そうとしても無駄だよー。絶対言ってたからねー。)


(いや、本当に覚えてないん…)


(はいはい、そういうことにしとくねー)



釈然としないが……まあいいか。




「何から何まで本当に申し訳なく思っています…。私達の不手際なのにも関わらず、行って頂けるのはありがたいです。」



「……そもそも私達とスズメバチ族の件は、ミツバチ族が解決するつもりだったのですが……」


「まあまあ、そんなこと言わずに。結果としては良かったので、気にしなくて良いじゃないですか。」


「それはそうですけど…」





そして一通り話し終えてからミツバチ族の国の門へと行った。


そこで解散となり、スズメバチ族の女王とレイは一旦、国へと帰ることになった。


ナオはミツバチ族の国に残って、翌日に迷いの森に向けて出発する予定だ。


自分たちはナオについていき、迷いの森の調査を手伝うことになった。



それにしても迷いの森か…不安だな…


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