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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第二章 アリの巣の外へ
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第26話 一夜明けて


翌日…



目が覚めたので泊まっていた部屋を出ると、スズメバチ族が待っていた。



「朝食を用意してあります。食堂に行きますのでついて来てください。」



前世でスズメバチは基本的には肉食だったと記憶している。


これまで食べてきたのは『蜜玉』や『はちみつ』などの植物系の食べ物だった。


もしかしたらこの機会に初めて肉を食べられるかもしれない。


そう思いながら食堂に入った。






食堂に入ってすぐの所で声をかけられた。




「やあ、おはよう。」


「..隊長か。」


「まさか女王が病気だったとはな..君達が救ってくれたこと、感謝している。」


「ああ…ところで雰囲気がだいぶ変わったな。」


「それは君達が言っていた、大臣の闇魔法のせいだろう。普段は戦闘になってもそこまで熱くなることはないんだが...」



「大臣に違和感はなかったのか?」


「……む…」


「どうしたんだ?」


「いや…大臣のことを何も思い出せなくてな…。これも闇魔法の影響だろうな。」


「そうか…」



隊長と話していたら連れて来たスズメバチ族が話を止めてきた。




「...朝食の後すぐ出発する予定なのでそろそろ

..」


「そうだったのか。引き止めてすまなかったな。」


「いえ...では奥に行きましょうか。イルスさんも待っておられます。」








「あ、レンくんおはよー。」


「おはよう。」




「では食事を持って来ますので、こちらでお待ちください。」




そのスズメバチ族はそう言って去って行った。




「イルスはもう食べたのか。」


「うん、おいしかったよー。」


「何を食べたんだ?」


「えっとねー…あ、来たみたいだよー」



スズメバチ族が赤っぽい球体を持って来た。


 


「こちら、"リトルバードの肉団子"でございます。リトルバードはこの辺りに生息している初級の魔物です。」




※魔物の階級

初級→中級→上級→…





「これは美味しそうだな。それじゃあいただきます。」



肉団子を食べる。

食感は柔らかいが食べごたえがしっかりとある。


鳥肉本来の味が出ていて美味しいと思った。



「おかわりはありますので、満足するまでお食べください。ですが出来るだけ早めに食事を終わらせて頂けるとありがたいです。」



そう言われたのですぐに肉団子を食べ終わった。

結局5個の肉団子を食べた。


…後で聞いたのだが、イルスはすでに10個以上の肉団子を食べていたらしい。あの体のどこに

そんなに入るんだ…




「食べ終わったようですね....女王様は巣の入口で待っていますので早くいきましょう。」


そうしてそのスズメバチ族についていく形で食堂を後にした。












「女王様、レン様とイルス様を連れてきました。」


「あら、ありがとう...レンさんイルスさん、おはようございます。」


「おはようございます」

「おはよー」


「それではミツバチ族の国に向けて出発します。…とその前に私に付いてきてくれる配下を紹介します。」




女王の言葉の後に、巣の中で会った女王の側近が前に出てきた。



「おはようございます!昨日はありがとうございました。まさか本当に女王様を救ってくださるとは.....え、いや、疑っていたわけではありませんよ?お二方ならやってくださると信じていました!...本当ですよ…その目は信じてませんね...だから.…私は本当に…..」


「ナオ、長いです。」



自分たちを連れて来たスズメバチ族が女王の側近(名前をナオというらしい)の話を止めた。




「ごめんねレイちゃん。つい……」


「つい、ではありません。今は自己紹介だけで良いのです。」



「すみません…少し取り乱しました。気を取り直して…私はナオといいます。」


「私はレイです。」




「2匹は私の側近です。昔から私を支えてくれている……いわば幼馴染のようなもので…」


「女王様が女王になる前からの付き合いですよね。」


「はい。ナオの言う通りです。」



「幼馴染かーそれじゃあ仲もいいのー?」




「それはもちろんですよ!女王様の側近になるには、国内でも優秀である必要があるのですけど…レイちゃんと私は、女王様と一緒にいるために2匹で切磋琢磨して、見事女王様の側近の座を勝ち取ったのです!それよりも前のことにはなりますが3匹で一緒に…」



「だから長いですって。全く…ナオは仕事では落ち着いているのに他では全然ですね。あなたは昔からそうです。少しは反省して……」



「あーあー!その話は何度も聞いたから分かってるって!レイちゃんこそもっと愛想よくしたらいいんじゃない?そんなんだったらみんなに嫌われちゃうよ?」



「何を……!」





「ま、まあ仲がいいのは分かったよー。さあ、女王さまそろそろ出発しようよー」



「ふふ…そうですね。早速ミツバチ族の国に行きましょうか。」

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