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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第一章 蟻の巣生活
19/81

第17話 のじゃ

ハク先生に転生について話した翌日。


今日は先生の部屋に行って魔法の訓練をするはずだったのだが….









「お主は転生者……いわゆる、珍しい存在なのじゃろう…?…気に入った!お主には特別に、妾に仕えるという名誉を与えるのじゃ!」






ど う し て こ う な っ た












まず朝、目を覚ましてからハク先生の部屋に行くために通路を歩いていた。



すると目の前に見知らぬアリが現れ、こう言った。





「女王様がお呼びです。ご同行願います。」



(これからハク先生の所に行くので後でもいいか?)



「いいえ、なりません。今すぐ来てもらいます。」



そうして半ば強制的に女王の前に連れてこられたのだが…







「ほれほれ、妾は女王なのだぞ?その妾に仕えられることを、幸運に思うが良い!ははは!」



女王は仕えることを勧めて来ていた。

態度は上からで、ふんぞり返りながら話している。




(仕えるって具体的には…どんなことをすればいいんだ?)




「む、妾にそんな口を訊くとは…まあよい。」


「妾に仕える者は妾の世話をするのが仕事じゃ!あと、妾のお願いを何でもうけてもらうぞ!他にも……」



どうやら仕事は他にもありそうだ、


この誘いを受けてしまったら、仲間達との時間が無くなるのではないか。

そう思って質問をしてみた。



(自由な時間はあるのか?)





「そんなものないに決まっておるであろう!妾に四六時中仕えるのじゃ!それで、まさか断らぬよな?」



(それなら断らせてもらう)




「なぬ!?」




(そんな事よりも仲間達との時間を過ごしていたい。)





「そうか…残念じゃが今回は縁がなかったのじゃな。兵よ!連れて来た場所まで返してくるのじゃ!」



「はっ!」




そうして兵に連れられて先ほどいた場所まで戻された。



結局何だったんだ…?





















「ふ、ふふ…よもや妾の誘いを断るとはの……どうなるのか教えてやるのじゃ………!」
















とりあえずハク先生の所に行き、あった事を話した。




(女王が俺は転生者だという事を知っていたんだが、どういうことだ?)




「ええ!?僕は誰にも言ってないよぉ。」



(でも、確実に俺が転生者であると確信しているようだった…)




「うーん…もしかしたらぁ、昨日の話を女王の兵に聞かれていたのかも知れないねぇ。」





「ところでその事で女王に何か言われたのかなぁ?」



(『妾に仕えるのじゃ!』みたいなことを言ってたな。)




「それで…その誘いは受けたのぉ?」



(いや、断った。)





「ああ…そっかぁ….そっか、断っちゃったのかぁ………。」



(何かまずいのか?)




「この巣には女王アリが何匹かいるんだけどぉ、その自分の事を"妾"って呼んでいるのはかなり面倒くさい性格なんだよねぇ…」


「だから、これから少し気をつけた方がいいよぉ。」



(…そうだったのか。分かった。)









「さて気を取り直してぇ、今日は魔法の訓練をするよぉ。」



「まずは魔法の基礎について説明するねぇ。」





※話はカット



・魔法の種類


技能スキルから発動する魔法と、特殊能力アビリティから発動する魔法に分けられる。



ハクの魔法は技能スキルに由来していて、博学多才の効果で全属性の簡単な魔法を使うことが出来ている。




・属性


基本の4種

火、水、風、土


別の属性

毒、光、闇など他にも色々ある。


合成

2属性以上を組み合わせる事で、新たな属性をつくりだすことができる。


例えば、水+風=氷 火+風=雷 などの組み合わせがある。






・詠唱

先生曰く、

「まず、使いたい魔法を頭に思い浮かべるんだぁ。そしたら頭の中にその魔法に対応した文が出てくるから、それを読んだら使えるよぉ。まあやってみないとわからないかなぁ。」

とのこと。













「詠唱をするには声を出すことが必要だから、まずは声を出してみようかぁ。多分もう出せるとは思うけどぉ…」




「……ぅ…ぅあ…あ……」



「その調子だよぉ、頑張ってぇ。」



「う…な、なんと…か……だ…せた……ぞ…」



「そのまま詠唱してみようかぁ。」



光魔法の『ライト』を試してみよう。


最初に使いたい魔法を思い浮かべる。




光…光……光…………光……………





「▽▷、『ライト』!」




光が出たと思ったが、すぐに消えてしまった。



「あらら、まあ最初はそんなもんだねぇ。何回か使って行ったら光が強くなっていくと思うよぉ。」




そうして何回か魔法の発動を繰り返していた。


すると突然、頭がふらついて倒れてしまった。



「な…なんだ……?」



「それは魔力切れだねぇ。繰り返し魔法を使うと体に異変が起きるんだよぉ。」



体がだるくて起き上がることができない。

力を入れても身動き一つ取れない。



「今は無理に起きようとせずに寝ていたらぁ?明日からまた頑張ったらいいよぉ。」



そして自分はそのまま眠りに落ちた……


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