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イセカイノアリ  作者: 月美うどぅん
第一章 蟻の巣生活
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第12話 『鳥』と『?』

前回のあらすじ

緑色の鳥が飛んできた。


緑色の鳥はリンとほとんど同じくらいの大きさで、アリ達の2倍の大きさがある。



「ウィンドバードぉ⁉︎こんな時に遭うなんてぇ…」



(ウィンドバード?)



「そうだよぉ、って今はそんな説明している場合じゃないよぉ! ▲▶︎!」





『ピィ⁉︎ピィ〜』





先生が放った石にウィンドバードは驚きはしたが、それはヒラリと避けられてしまった。





『ピィ……ピィィィ…』





「風が来るよぉ!みんな堪えてぇ!」




ウィンドバードが鳴くと、強風が自分たちに襲いかかって来た。木々の葉が飛んでいく程の強さである。




これだけの強風を受けてみんなは……飛ばされてはいないようだ。



ってうおっ!




(ちょっと…まずいかも〜)




自分が乗せてもらっているチョウの羽に、飛んできた木の枝が当たってしまったようだ。



体が大きく傾きフラフラになってしまっている。

このままだと墜落してしまうかもしれない。




『ピィ…ピィ!』



「そっちに行ったよぉ!」



ウィンドバードは弱った獲物を仕留めるかのようにこちらに向かって体当たりを仕掛けて来た。



当然、避けることはできない。チョウにウィンドバードの体当たりが直撃してしまった。



そうして自分はチョウから振り落とされ、森の中へと落ちていった…………

















いてて…



どうやら木の枝がクッション代わりになったようで、体に大きな傷はないようだ。



ここから空の様子は見えない。



体当たりを受けたチョウは大丈夫なのだろうか…

そもそも、ここから出るにはどうすれば良いのか…



そんな事を考えていた時だった。






ガサッ






茂みから物音がした。一瞬みんなが迎えに来てくれたのかと思ったが,そんなはずはない。



恐らく今もウィンドバードとの戦いは続いているに違いない。そんな時にみんなは助けには来れないはず…。




だったら何だ…?



そうして茂みから何かが飛び出した。



それは…"犬"だった。




それも燃え盛る炎のように真っ赤な毛並みを持っている犬だ。体の大きさは自分の2倍はある。




『グルルルル………』




開いた口から見える牙には、涎が垂れている。目は大きく開かれており、今にも襲いかかって来そうだ。




『……グルァ!』


(っ!)



犬は素早く近づいてきて、噛みつこうとしてきた。



それを横に躱わす。



避けた後ろにあった木に、勢い余って犬が噛みついた。


噛まれた木の一部はボロボロになってしまっていた。



これは…当たったらまずいかも……

















「レンくんが落ちちゃったぁ!?」



(そうです〜ごめんなさい〜!私が風を受けちゃったせいです〜!)


「謝るのはは後でいいよぉ!今はとにかくウィンドバードをどうにかしないとぉ!」




『ピィ……』





「今は一旦落ち着いているみたいだねぇ…!でもすぐに襲ってくるだろうから、みんなは地上の方へ逃げてくれるかなぁ?」



(デスが先生はどうさレルのデスカ?)



「僕とリンがウィンドバードをなんとかするよぉ。」



「私の技能スキルは広範囲に効果があるので、みなさんには安全のために離れていて欲しいのです。」



(は、はい…わかりました…が、頑張ってください…!)



「ありがとうギコちゃん。さて、それじゃあいこうかぁ!」




『ピィ……?……ピィ!』




チョウ達が地上に降りていくのをみたウィンドバードは、それを追いかけようとした。



「させないよぉ!▲▶︎!」


ハクは石を再度放ち、ウィンドバードの動きを一瞬止める。



「補助、ありがとうございます。それではいきますよ……!」


「▲▶︎、『鱗粉』!!」



直後、リンの羽から粉が周りへと広がっていく。



「▲▶︎、いけぇ!」



そこにさらにハクが風を発生させ、粉をウィンドバードの方へと運ぶ。



すると、その粉を吸い込んだウィンドバードに,異変が現れた。



『ピ……ピィ…………』



ウィンドバードが苦しみだしたのだ。



『ピィ…ピィィィ!!』



自分の体力が急速に削られていくのを感じたウィンドバードは、自分は死んでしまう事を悟った。



だが、ただで倒れはしない。



そうしてウィンドバードは最後の力を振り絞り、先ほどのとは比べ物にならないほどの暴風を放った。



これを受ければ無事では済まないような威力のものだ。




「▼▶︎、!!」



しかし、その暴風もハクによって作られた、空気の防壁によって防がれてしまった。




『ピ……………ピィ…………ピィ』




ウィンドバードにはもう戦う力は残されていない。



そうしてウィンドバードは生き絶えたのだった。






















(うおっ!)



もう何度目になるか分からなくなるほど、犬の噛みつきを避けてきた。



でも、そろそろ体力が尽きそうだ。このままではいずれ当たってしまう。



反撃しようにも犬には一切の隙がないため、倒す事はできないだろう。




『グル……グルゥラァ!』



犬が空に向かって大きく吠える。



すると、段々と犬の体が炎で包まれていく。

足元の草花にも炎は移り、犬の周りは焼け野原になっている。


強化したのだろうか…だとしたら……


などと、少し考えてこんでしまったのが悪かった。





犬から気を逸らした瞬間、犬は目の前にいた。


そして噛みつきを仕掛けてきた…



(まずいっ!当た……)




反射的に避けようとする。だが、爆発的に速度の上がった犬に対応できずに、顔に牙が掠ってしまった。



掠った部分から顔全体へと炎が燃え移っていく。

炎を消すために地面を転がった。しばらく回ってもまだ消えない。



ふと、犬の方を見た。犬はゆっくりとこちらに近づいて来ている。トドメを刺すつもりなのだろう。






(これでもう終わりか…)






短い間だったが、アリとして過ごすのはそんなに悪くなかった。




もっとこの世界を見て回りたかった…





死を受け入れるしかないか…








(…いや、やっぱりこんな所で死ぬのは嫌だ!くそっ、でもここからどうすれば…)


























「やっと…やっと!見つけた〜!」






タイトルの?に入るのは獣です。

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