第9話 訓練の成果
数日間にわたって訓練を受けて来て、ようやく全員がLv10に到達した。
そして今は先生のもとで、鑑定を受けている。
「みんなおつかれさまぁ。よく頑張ったねぇ。」
そう言いながら鑑定石を取り出して、こちらに向けた。
「早速鑑定していくねぇ、▼▶︎〜」
先生は前と同じように呪文を唱えた。すると鑑定石が光り、自分たちの前に鑑定結果が書かれた板が出現した。
Lv 10 名前 なし 種族 虫族(アリ族)
技能 念話 怪力 連携 瞬足
Lv 10 名前 なし 種族 虫族(アリ族)
技能 念話 技巧 穏和
Lv 10 名前 なし 種族 虫族(アリ族)
技能 念話 堅固 応援
Lv 10 名前 なし 種族 虫族(アリ族)
技能 念話 秀才 蓄積
Lv 10 名前 なし 種族 虫族(アリ族)
技能 念話 怪力 対虫 暴走
「穏和に応援、蓄積、連携、それに暴走かぁ。これは珍しいなぁ。まさかキミたち全員が特殊 技能を手に入れるなんてねぇ…」
(特殊 技能?)
「そうだよぉ。手に入れるのがとても珍しい代わりに効果が強いものが多いんだよねぇ。」
(ところでスキルの説明はしないのか?)
「特殊 技能<スキル>を持っているのは少ないからねぇ。僕も説明できるほどわかってないんだぁ。」
「それに..…説明するんだったら、そのスキルを持っている本人に聞いたら説明できるんじゃない?」
確かにそうだ。自分は連携というスキルの使い勝手をもう十分に理解できている。おそらく他も同じように感じていることだろう。
「それじゃあ…まずは『連携』からお願いしようかなぁ?よろしくねぇ。」
(分かった。それでは連携について説明する。)
(まず連携の効果は『仲間と協力するのがうまくなる』だが、効果は他にもある。)
(このスキルでは、仲間が何を考えているのかがなんとなく分かるんだ。)
(また、仲間同士で間違えて当たってしまった攻撃が少し弱くなるという効果もある。これで説明は終わりだ。)
「じゃあ次は『穏和』だねぇ。」
(あっ…はい。わかりました…。)
(穏和の効果は…ボクが相手に優しくしたら、その相手も少し優しくしてくれるっていう効果です…。)
(ボクもあんまりわからないんですけど…なんか前よりも心が落ち着いているような気もします…)
(こ、これで終わります…。)
「どんどんいこ〜、次は『応援』かなぁ。」
(……了解した。)
(…効果は……味方の攻撃を強める…)
(発動には…自分の声が必要……だから……)
(…まだ使えていない………。)
「なるほどねぇ、声が必要なのかぁ…。う〜ん………。」
(先生?)
「あっ、ごめんねぇ。さて気を取り直して次にいこうかぁ。『蓄積』の説明よろしくぅ。」
(ハイ、ワカリました。)
(ワタシが得た蓄積は、色々貯めておくことが出来るという効果がありマス。)
(例えば……対虫、ワタシに攻撃してください。)
(はぁ?攻撃しても大丈夫なのか?)
(ハイ、どうぞ。)
(それじゃあ遠慮なく…おらっ)
対虫が秀才に向かって体当たりをする。しかし、秀才はそれを受け止める。
レベルは同じとはいえ『怪力』で強くなっている体当たりを受け止めるなんて…
(ワタシは今、自分の中にためていた力を使って、体当たりを受け止めマシタ。)
(そのために蜜玉を食べてそのエネルギーをワタシのなかにためておくことで、効果が発揮できマス。)
(エネルギーをためる方法は他にもあるとは思いマスが、今はこれしかわかってマセン……)
(アト、自分ではどれだけのエネルギーがたまっているのか確認できマス。今の体当たりデハ……大体6割のエネルギーを使いマシタ。)
(これで終わりデス。)
「効果は複雑だけどぉ、使いこなせたら強そうだねぇ。最後は『暴走』についてよろしくねぇ。」
(ああ。暴走のことを話す。)
(暴走は使うと力が強くなる。)
(だが、使うと敵味方関係なく暴れちまって、時間が経つまでそのままになる……らしい。)
(昨日、他の奴らと訓練してたんだがよ…これを使うと意識が朦朧として………気がついたら俺は教官と瞬足、堅固の3匹に抑えられていたんだ。)
(だから暴走っつースキルのは、意識がなくなる代わりに、力がめっちゃ強くなるってスキルだ。)
「これは使い所が難しいねぇ。使うなら自分の周りに味方がいない時がいいよぉ。」
「これで全員終わったかな?いやぁ、僕も特殊 技能のことはまだまだ知らなかったから、勉強になったよぉ。」
「スキルについてはこれくらいで良いかなぁ。」
「これからのことを話すねぇ。キミたちはレベル10になったから、外に出られるようになったんだぁ。」
「だから今度は、みんなで外に出てみるよぉ。」
数日間の訓練内容は、この後キャラ紹介と一緒に出します〜。




