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07.今の自分が、できる事

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ありがとうございます。嬉しいです。



わたし、何でまた棺桶の中にいるの……?




さっきまで本棚の本で、読める本を探してて……やっと読めそうな本を見つけた所だったはずなのに、何故?

……日光…?いや、スキルアップの通知は来てたから、薔薇のカーテンは解除されて、なかったはず……確認してみよう。




ステータスオープン……




名前:サーシャ

種族:吸血鬼(純血) Lv.4

特殊技能:華となる者 Lv.5

属性:闇 

武器:なし

装備:古いワンピース 古い靴


《スキル》:華魔法 Lv.6

       鑑定Lv.4 看破Lv.1 生活魔法Lv.2 

      言語理解Lv.4 控え(6)


《種族スキル》:吸血Lv.1 肉体操作Lv.1 闇魔法Lv.1

        魔眼(魅了)Lv.1 闇夜に生きる者Lv.5

        HP·MP自動回復Lv.6 控え(4)




やっぱり、ちゃんとスキルもレベルも上がってる

……ログの方も確認しよう。




《???に、キルされました》


《HPが0になりました。周囲に蘇生が可能なプレイヤーがいない為、リスポーン地点へ転送されます。デスペナルティはLv10以下の為、ありません。》




《???》って、なに……?




モンスターか、プレイヤーかの2択だけど、周囲に蘇生が可能なプレイヤーはいないって、ログが流れてるから……プレイヤーじゃないって事は……モンスターか




もしかして、まだいる……?

あ……闇夜に生きる者の気配感知に、反応がある。




私が見逃してただけか、というか……数が多すぎない?……小さな丸と大きな丸が10……いや、20ぐらい……?色も少し違ってる、黄色と紫と白?……これは、直接見るしかない




お姫様を目指す者たるもの、この程度のハプニング、冷静に優雅に華麗に迅速に解決すべし




棺桶の蓋を少しずつ音を立てないように開け

周囲を見渡す……あれは、蝶?……鑑定




幻惑のモティール Lv.16[幻覚·混乱]

大きな白い蝶、姿形は可愛いが羽ばたく際に鱗粉を撒き散らす。花の蜜が大好物


猛毒のモティール Lv.10[毒]

小さな紫の蝶、姿形は可愛いが羽ばたく際に鱗粉を撒き散らす。花の蜜が大好物


麻痺のモティール Lv.10[麻痺]

小さな黄色の蝶、姿形は可愛いが羽ばたく際に鱗粉を撒き散らす。花の蜜が大好物




これ……薔薇の花の香りに引き寄せられて、来ちゃった感じですか?やってしまいました……か?




薔薇のカーテンを作ってからこの部屋は、薔薇の香りに満ちていて、とても良い匂いだった

カーテンで見えなかったが、窓ガラスが所々割れている様だし、そこから侵入されたのだろう。




さて、初戦闘といきましょうか……




モンスターテキストを見る限り状態異常は、幻覚、混乱、毒、麻痺



私には精神系の状態異常は効かないから、気を付けるべきなのは、毒と麻痺……




鱗粉に注意して、遠距離から攻撃しつつ隙を付いてまた、薔薇のカーテンを作る

………いや、薔薇のカーテンだともっと蝶が寄ってくるかもしれない……薔薇のカーテンは今回は、無しです。



でも、陽の光はどうしようか……太陽が沈むには、まだ時間がある




……これは、短期決戦しかありませんね




それにまだ使ってない吸血、肉体操作、闇魔法を使う良い機会



今の自分が、どのくらい動け、戦う事ができるのかを知る事もできる。




正に一石二鳥




棺桶から外に出て、窓際から少しでも距離をとる



まずは、目の前を飛んでる白い蝶から

見た目は大きいが、動きはトロい、良い的です。




肉体操作で爪を長く鋭く伸ばし、腕を振り上げ

一瞬で翅と胴体を切り離す様に切り裂く。




鱗粉が翅から出るものなら、翅の付け根を狙って胴体と翅を切り離してしまえば、後は放置でも問題ない

……サクッと片付けましょう。




次々と蝶を切り裂き続けていると、陽の光の影響で、肉体操作が解除されてしまい急いで蝶から距離をとる為、バックステップで壁際へ移動するが、身体が痺れ少し動きづらくなったうえ、HPもどんどん減っていく……




《状態異常:麻痺》

《状態異常:毒》




「……チッ、…………ダークボール」




陽の光に少し苛つき、思わず舌打ちをしてしまったが、周りをひらひらと鱗粉を撒き散らしながらこちらにやって来る蝶を見て、闇魔法を発動する。




黒い球体が指先から蝶に向かって発射され、蝶が爆散した



やっぱり魔法って便利!でも、これだと後で試そうとしてる事が出来ない……だが、毒と陽の光の継続ダメージでHPもどんどん減っている




早く仕留めてしまおう




肉体操作を右手のみ発動し、目の前の蝶を手を横に振り、切り裂く



蝶から距離をとる時間すら今は勿体無いので、左手で闇魔法を発動し、目の前で切り裂いた蝶の後ろに居た蝶を爆散させていく




これで、時間短縮です。




「……これで、最後」




蝶の駆除を淡々と続け数十分、飛んでいる蝶の最後の1匹を仕留めた……。



爆散させてしまった蝶は、もうポリゴンになってしまった様だが、翅と胴体を切り離しただけの蝶はまだ生きているので、少し動いているのが気持ち悪い

……



……が、今は仕方がない。




……私は今、お腹が空いてしまっているのだから




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