01.プロローグ
初投稿作品
ゆるゆる設定です。
「沙紗、そろそろ起きて朝御飯食べなー昼からDFWOやるんだろー?」
「……はーい」
兄の声で目を覚まし、眠気眼で時計を確認
まだ、DFWOの配信が開始される時間には、少し余裕がある様だ
早めに起こしてくれた兄に感謝し、兄の待つリビングに向かう……
「…兄様、おはよう起こしてくれてありがとう……」
「はい、おはよう……!DFWOの初期設定は、ちゃんとやった?」
「…やったよー?あとは、ゲームが始まったらセクシャルガード?の確認するぐらい……かな?」
兄の用意してくれた軽めの朝食を食べつつ、昨日までに設定しておいた初期設定の状態をデバイスで念の為、確認しておく。
「……うん、大丈夫だった」
「ふふっ……偉い偉い、セクシャルガードはちゃんとやるんだよ?沙紗は可愛いしお兄様は、すごーく心配です!……あっ、僕は設定から外しておいてね?」
「……兄様は、心配し過ぎ……はいはい」
「それじゃあ、幻想世界に遊びに行こうか~お姫様♡」
私を部屋へエスコートするように、腰に腕を回し
部屋に向かって歩いて行く。
「それじゃあ、沙紗……幻想世界を楽しんでね」
「うん、兄様も楽しんで」
「ありがとう、それじゃあね……僕のお姫様♡」
私の腰に回していた腕を離すと同時に、私の左手を持ち上げ手の甲に、ひとつキスを落とす。
兄のこういう所は、きっと父に似たのだろう……
兄に掴まれている手をスルリと外し、兄に手を軽く
振り部屋に入る。
部屋に戻り、軽くストレッチをして身体を伸ばす、
VRゲームをする前と後にする私の日課である
VR機器を付けベッドに横になり、スイッチを入れる
……さあ、私の冒険へ旅立ちましょう。
《おはようございます、現在時刻11:55分です。本日はいかがいたしますか?》
……DFWOを起動。
《DFWOの起動を確認……DFWOを開始します。》
…………?
ゲームが起動したと思い目を開けると、そこには白い空間……と、白く輝く人形が沢山居た……それもたくさん
……、なぜ?
……タイトル画面は?キャラメイク……は?
混乱する頭を、少しずつ落ち着かせる為に深呼吸をし、て……?
深呼吸をする為に腕を自分の胸元に寄せた、
その時、私の目に入ったものは、白い腕……
自分の姿をちゃんと確認してみると、白く輝く人形でした。