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第31話 発散

今回は短めです

「制限時間は1時間!その間にが一撃でも与えた人にご褒美プレゼント!与えられなかったときの罰ゲームはなし!では……。始めッ!」

「はああああ!」

「「ワン……」」「やぁぁぁぁ!!」



 双方、全速力で向かってきた。フェルル&ファルルは融合した直後に《オーバードライブ》を、フィーナは《パラライズブレード・ストライク》を発動した。


 フィーナは、俺を麻痺させた直後に一撃を狙う作戦のようだ。フィーナは何も考えずに突っ込むようだが。


 ちなみに、防具の障壁スキルは切ってある。それをつけた状態で一撃を入れられるのはフェルル&ファルルとリライだけだ。それでは、フィーナが圧倒的に不利である。


 ほぼ同時に俺へ接近した二人は、それぞれ必殺の威力を秘める攻撃を繰り出した。当然、両方とも剣で弾き返した。


 そうして火蓋が切られたあとは、すさまじい剣戟が続くのみだ。左の剣でフィーナの攻撃を。右の剣でリライの攻撃を捌く。


 両者ともに凄まじい攻撃速度を誇っていて元々厄介だが、フィーナは《桜刃乱舞》があって、リライは攻撃しながら魔法をやたらと放ってくる。余計に厄介だ。


 フィーナは圧倒的に戦術・戦技スキルが俺より低いが、《桜刃乱舞》の自動援護攻撃能力のせいでリライと同等の厄介さである。


 自分が鍛えた剣で痛い目見るなんて、どんな話だよ。だが、この程度だったら余裕で捌き切れるな。



「らぁぁぁぁぁ!!」

「はっ!ふっ!はぁ!」

「ダメダメ、ふたりとも。それじゃ一撃入れるどころか、かすりもしないよ!もうちょっと俺が戦いづらいところに場所を持っていくとかしないと!」



 指摘しながら戦えるほどの余裕が俺にはある。二人には考えながら戦う癖をつけてやらないとな。


 今までは、ゴリ押しして勝っていたか相手が格下だったから勝てたようなもの。


 永遠神竜との戦闘は俺が指示していたから、リライが考えていたわけではなし。ふたりとも考えて戦ったことはほとんどないという現状だ。


 両者攻撃の手を止めると、何やらひそひそ話を始めた。小さな音でも拾うことができる風魔法を使って聞いてみる。


 どうやら、協力することにしたらしい。同時に一撃を入れるようにするんだとか。



「いいね。そうやって戦闘のことだけでなく、頭の中で考えて動くといいよ」



 話し合いを終えた二人は、はやぶさの如く凄まじい速さで飛んでくる。



「ヘヴィインパクト・ストライク!!」

「マッシブクロー・インパクト!!」



 二人の激ヤバステータスによって超強化された中級ソードスキルが俺を襲う。


 剣をクロスして受けるが、後ろへ思いっきり飛ばされてしまった。


 後方宙返りをして着地した場所は、切り立つ岩が立ち並ぶ岩場だった。


 どうやら、二人の狙いは障害物の多い場所へ場を持ち込むことだったようだ。


 フィーナは多少動きづらくなるかもしれないが、リライの防具には《自在移動》というスキルがある。


 地面にもぐったり、空を《空中疾駆》無しでも駆け回れたりする事ができるスキルだ。非常に有利になるだろう。


 色んなところから攻撃して俺の注意をリライに逸らし、その隙にフィーナが一撃を入れるという考えかもしれない。


 ここでの俺の最良の作戦は空中戦に持ち込むことだろう。


 しかし、そんなことをしたら二人とも一撃を入れられる可能性が完全に0になってしまう。それではやる気を無くすだろう。


 ここは、真っ向勝負といこう!別に俺が一撃食らわされたところで損はしないからね!



 ■■■■■



「時間で〜〜す!」

「はぁ、はぁ、はぁ」

「きっっつぅ」

「二人とも惜しかったね。まっ、またの機会にもう一回手合わせしてやるから、そのときは入れられるといいね」

「「うおおおおお!!」」



 軽く総評を伝えたら、さっさと寝床へ戻ろう。あと少しで完成しそうだから、ついた頃には仕上がっているだろう。



 ■■■■■



「ふぅー、疲れたー……」

「たのもう」

「お腹すいたのです」



 だらだら歩いて二時間後。寝床についたのだった。出しっ放しにしていた鍛冶台の上には、壮麗で可憐な装備がきれいに畳まれて置かれていた。

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