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第18話 爆買い

「スカイさんとフィーナちゃんがDランクにランクアップ、『魔天剣と神狼の輝き』パーティーがCランクにランクアップです!こんなに速くランクアップするのはこのギルドで初めてかも知れません!」

「「「「「すげー!!!」」」」」

「合計金貨10枚を報酬として贈呈します!」

「「「「「おおお!」」」」」



 リディアの声がホールに響き渡ると、冒険者たちの歓声が湧き上がった。俺たちって人気者なのかと勘違いするくらいだ。



「フィーナって昨日登録したやつじゃないか」

「となりのスカイ君かわいい!」

「ハァハァ、フィーナちゅわんかわええェ」



 主に黄色い歓声が多いが、一番最後の暑苦しいおっさんっぽい声はキモかったぞ!


 中には、こんなことを言っている冒険者もいた。



「おいおい、スカイの左側にいる犬耳の娘っ子がいるときって、あの二匹の犬っ子はいないよな」

「そう言えばそうだな」

「その逆もあるけどね」

「ああ」



 というものだ。なんでこう、感の鋭い人がいるんだろうかなー。


 でも、『フェンリライアンス・ファングアーク』という名前は出てきていないようだし、特に気にかけることもないだろう。


 あとは、不愉快そうな視線もあった。


 昔からDランクに上がろうと何年も努力している人は、たったの3日4日、フィーナに関しては昨日登録したばかりのヤツに先を越されれば、そんな気持ちにもなるだろう。


 そのあと、大量のホブゴブリンの魔石を買い取ってもらったので、さらに大銅貨8枚を受け取った。



「よし、今度は買い出しだ!いっぱい買うぞ!!」

「わーい!」

「ん」



 ■■■■■



「はいはい!今日も新鮮野菜がお安く入ってるよ!」

「貴重な香辛料、赤字覚悟の値段で売ってますよー。よってらっしゃい!」



 露店の呼び込みが、賑やかな呼び込みの声が飛び交っている。


 これぞ、ファンタジーだ!って感じで、たまらないな。


 香辛料か。カレーも食いたいからなー。買えるだけ買ってみるか。


 最低でも、小麦粉と野菜は大量に買おう。


 小麦粉で麺類を作れば、うどん、ラーメンは食べ放題になるね。


 香辛料もあれば、カレーうどんやカレーラーメンも食べられる。考えただけでも唾液がドバーッと出てくるぞ。


 米もあったらなー。明晰夢で修行したおかげで寿司を握ることができるから、いっぱい食えるだろうな。


 魚は海に潜って獲ればいいか。お魚ダンジョンとか無いかなー。


 そんな事を考えながら歩いているうちに、小麦粉店が目に入った。結構在庫はあるようだし、買い占めちゃっても大丈夫かな?



「へいらっしゃい。小麦粉1キラ大銭貨4枚だよ!」



 ちょっと高いな。あっちは200円ぐらいのはずなんだけど。いや、ここは地球とは違う。相場をこことあっちで比較しても意味がない。



「あるだけ全部買ってもいいですか?」

「今残ってるのは30袋だけど、大丈夫かい?」

「はい。アイテムポケットもってますので」

「わかった。合計銅貨2枚と大銅貨1枚だ!」



 フィーナの下着購入で余った銅貨2枚と大銅貨1枚を渡し、受け取った小麦粉30キラを次々にアイテムポケットに入れていく。



「まいどありぃ!また次もよろしくな!」

「はーい」



 お、向かいに香辛料店があるじゃないか。



「いらっしゃい!何をお求めだい?」

「あ、全種類2キラずつもらえますか?」

「おう。今計算するぞ……。はい、合計大銅貨4枚!」



 大銅貨3枚を渡し、香辛料が入ったたくさんの袋を受け取り、同じようにアイテムポケットにぶち込んでいった。


 かなりの数があったので、フィーナとリライにも手伝わさせてもらった。


 その後も、3時間ほど爆買いをしまくって、宿へ帰っていった。



 今日は、スパイシーから揚げを100食分作ろう。


 爆買いしてて思ったのが、買った野菜や香辛料などが全て地球と同じ名前だった。


 売り場にいた人に「野菜の名前って誰が決めたんですか?」と聞いてみたら、「そんなことも知らないのか。神が決めたんだよ。常識だぞ?」と言われた。


 地球のやつをパクったのか?まあ良いや。正直何でもいい。



 とりあえず、コリアンダー、クミン、シナモン、カイエンペッパー、ターメリックを100グラムずつ混ぜ合わせた。


 偶然にもカレースパイスの元となるスパイスを買えた。これも《超幸運》スキルのおかげなのだろうか。


 そして、俺の馴染み深いカレーの風味になったところで、メモしていた分量を50倍して、5キロのカレースパイスを作った。


 それを200グラムにカットした永遠神竜の肉を、カレースパイスと小麦粉で衣をつけ、一気に揚げた。


 10人分作るつもりだけど、どうせフィーナとリライに一日で食い尽くされるだろう。


 今日は俺もたくさん食べよう。


 大鍋に、露店で買った油をドバドバと入れて熱し、20個もの大きめからあげを入れた。


 30分で、全て揚げ終えた。


 揚げ上がったものは、すぐに油を取ってアイテムポケットに入れたので、熱々のままだ。


 ミスリルの皿に等しく6個ずつ盛り付け、余った2個は……。いいや。フィーナの皿に入れちゃえ!



「出来たぞー!!」

「わーい」

「いい匂い!」

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