表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/73

第13話 特訓開始!

 今、フィーナに、買った防具を着てもらっている。下着も無事買えたようだった。


 なぜか、自分で着て見せびらかせてきた。白色と黒色、そして桜色の下着を選んでもらったようだ。


 数分後、自分の行いを振り返って恥ずかしくなったのだろうか。顔を真っ赤にしてモジモジしていた。


 洗顔用石鹸もあったので、「自分で買ったのか?」と聞いたら、「おすすめされた」と返ってきた。


 少しやつれていたので理由を聞いてみたら、「店員さんのせい」と言っていた。


 詳しく聞いてみると、その店員さんがブツブツと独り言を言いながら悩んでたり、急に大声を出して来たりしていたんだって。


 さて、着始めてから8分ほど経ったのだが、まだ鎧ドレスしか着終わってない。ずっと「むむむ……」と言いながら、胸当てと格闘している。



「スカイー、助けて」

「はいはい。そのうち自分で着れるようになれよー」

「やだ。ずっとスカイに着せてもらう」

「いやいや、普通は自分で着れるようにならないといk……は!?」



 おいおいおい!ずっと俺に着せてもらうとか、なんでそんなふうに思うんだ!


 まっ、そう思われるのは悪くはない。それくらい俺に懐いたってことなんだろう。こんなに早く懐かれるものなんだな。


 背中側の金具を止めれば、着せるのるのは終わりだ。あと、篭手とブーツは自分でつけられるだろう。


 そう思って、俺は《魔剣級のミスリルロングソード》に改造を施すために、窓際にある机に使う剣を出そうとした。



「スカイ。ついでに靴と篭手も」

「やれやれ。甘えっ子だな」

「ワゥ」

「ワン!」



 ベットでぐでーっとしているフェルルとファルルがジト目で見てきた。一応、二人も性別はメスだからな。


 俺はフィーナの足元にしゃがみ込むと、彼女は急に足を少し上げた。


 いや、俺を気づかってやってくれたんだろうが……。短めな丈のスカート部があがり、ピッタリめの下着が丸見えになってしまっている。



「フィーナ、足あげなくてもいいぞ」

「ん」



 フィーナの足を下げさせ、靴紐を結んでいき、篭手もつけた。


 そのときに触れたフィーナの肌が、とってもしっとりしていた。


 異世界に来てから全くハンドケアをしてないから、パッサパサになってしまっている。



「スカイ指ほそい。まるで女の子」

「ははは。よく言われるよ」



 特に由菜にね。あっちでは元気でやっているだろうか。地球に転移とか出来ないかな?


 たぶん、膨大な魔力を消費するんだろうけどね。億や兆では済まないほどの。


 さて、今度こそエンチャントするか。


 机に剣を置き、スキルを発動する。机に魔法陣が浮かび、強く輝く。


 今回は、100パーセントで成功するように、魔力をいっぱい込めた。


 魔法陣から紫色の光の柱が立ち昇り、剣を包み込んだ。



「すごい。きれい!」



 立ち昇った光が剣へすべて流れ込んだところで、魔法陣が消えた。


 フィーナがドタドタとこっちに駆け寄り、興味深そうに剣を見た。



「すごい強そうな剣!模様が入ってる。こんなの初めて!」

「え?模様?そんなのは入れてないはずなのだが」



 剣に何が置きた!?――《鑑定》!



 《魔剣・リリーサー》

 攻撃力:1837

 耐久力:6000

 装備効果:成長効率上昇(超)腕力上昇(大)敏捷力上昇(大)熟練度入手効率上昇(大)スキル取得効率上昇(中)

 スキル:重量減少Ⅹ ダメージ増加Ⅶ 形状変化 



 うん、本当に変わっている。


 剣身に稲妻模様が入っていて、柄の部分には、なぞの幾何学模様も刻まれているな。


 攻撃力も耐久力、装備効果なども、見た目の変化よりも大きく変わっているぞ!?


 成長効率上昇(超)は、狙ってつけたのだが、他のものは偶然ついたものだ。魔力って重要だな。


 ついでに、魔力ステータスアップボーナス(中)もつけた。これで改造は終わりにしよう。


 改造が終わった剣を鞘に入れ、フィーナに渡した。



「はい!みんな、冒険者ギルドに行くぞ!」

「「オン!」」

「ん」



 ■■■■■



「リディア、例のゴブリンダンジョンって入っても良いのか?」

「はい。構いませんよ。今、一週間後にダンジョン攻略隊が出るんですけど、参加しますか?」

「ああ」

「では、登録しておきますね。あら、今日は可愛らしいお嬢さんをお連れなんですね」

「うん。冒険者ギルドの裏で、ブルパラに強姦されそうになっていたところを助けたんです」

「え!?あいつら……いえ、失礼しました。あの人達はそんなことを」



 おや、いつも丁寧な言葉づかいのリディアが、珍しく乱暴な言葉を使っている。それほどムカついていたのだろう。



「そうなんだよ。それを発見して、殺気を出して、刎ねるぞ!と脅したら失禁しながら逃げていきましたよ」

「あらあら、ざまぁ見ろですね〜……。あら、これまたすみません。あの人たちの対応が本当にめんどくさかったんです。よく、買い取り額が安いとクレームを付けて来ていたんですよ。質の悪い素材を持ってきたくせに」



 その後も1分ほどリディアの愚痴は続いて、ようやく開放された。



「よし、狩りに行くぞ!」

「やったー」

「オンオン!」

「ワッフーン!」

「あ、フェルルとファルルは俺と一緒にフィーナの戦いぶりを見るんだぞ」

「「クゥン……」」

「仕方ないだろ。そしてお前たちにとってはゴブリンなんて雑魚なんだから良いだろ」



 これだから戦闘狂は。ま、俺のその領域に片足を突っ込んでいるけどね。


 そして、ゴブリンダンジョンに到着した。飛んでいったから、10分もかからなかった。


 フィーナはフェルルかファルルに乗せてってもらおうとしたけど、俺からくっついて離れなかったので、仕方なくお姫様抱っこして駆け抜けていった。


 さて、気配察知を立体的に使って、このダンジョンがどのくらいの階層があるのかを調べる。


 うんうん、5層しかない。普通のダンジョンでも7〜9層あると資料には載っていたのだが、所詮はゴブリンだということなんだろう。


 ダンジョンは、ダンジョン内にいる魔獣や人間から魔力をダンジョンコアが吸収し、そのコアに一定の魔力が貯まると自動的に一層ずつ拡張するのだそうだ。


 魔力が元々少ないゴブリンは、ダンジョンコアに吸収される魔力が少ないので、拡張が進まないんだろう。


 おっ、早速10頭のゴブリンが現れた。



「フィーナ、行け!」

「ん!」



 銀色に輝く剣を振りかぶり、ゴブリンへ向かっていくと、剣に青い光がチカチカと光り始めた。


 レベルⅠ剣技ソードスキル《スラッシュ》を放つ。青色の光が弧を描き、ゴブリンの喉笛をあっさりと搔き斬った。


 その後も腹を貫き、頭をかち割って、あっという間にゴブリンを倒しきった。


 なかなか筋がいいが、まだまだ荒いな。ま、剣術のレベルがⅣのときはこんなものなのかな?


 レベルも8上がり、15になって、ステータス値が全て500を超えた。


 さて、フィーナの実力を確認したところで、怒涛のレベリングを始めますか。



「オールビースト・レンジコール!」

【重要なお願い!】

誤字脱字や、表現のアドバイスなどがあったら、誤字報告機能や感想で送ってください!

小説についての感想も自由にお寄せください。

少しでも「おもしろい!」と思っていただけたら、ぜひ、いいね、評価、ブクマ登録等のボタンを押していただけたら嬉しいです。

作者のモチベーションにとっても繋がります!


面白い作品を書けるように精進して参りますので、どうかよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ